敦賀発電所
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敦賀原子力発電所(つるがげんしりょくはつでんしょ)は、福井県敦賀市明神町にある日本原子力発電の原子力発電所。
目次 |
[編集] 設置までの歴史
- 1962年11月9日-敦賀発電所建設予定地を敦賀半島尖端部に決定
- 1965年10月11日-敦賀発電所原子炉設置許可申請
- 1966年4月22日-敦賀発電所原子炉設置許可、敦賀発電所建設工事着工
- 1966年5月14日-敦賀発電所の購入契約を米国GE社と締結
- 1970年3月14日-敦賀発電所営業運転開始
[編集] 発電設備
[編集] 一号機
[編集] 二号機
[編集] 三号機(準備工事中)
- 原子炉形式:改良型加圧水型軽水炉
- 運転開始:(2016年3月)
- 定格電気出力:153.8万kw(予定)
[編集] 四号機(準備工事中)
- 原子炉形式: 改良型加圧水型軽水炉
- 運転開始:(2017年3月)
- 定格電気出力:153.8万kw(予定)
[編集] 過去の主なトラブル
- 1981年4月
- 福井県の定期モニタリング調査で、海藻から異常に高い放射能が検出されたことにより、敦賀発電所一号機の一般排水溝から放射性物質が漏洩したことが分かった。漏れた放射性物質はコバルト60であり、平常時の約10倍の量が検出された。
- ところが調査を進めたところ、一般排水路の出口に積もった土砂からも高濃度のコバルト60とマンガン54が検出された。しかし一般排水路は放射能とは関係のない配水系統であり、ここからは放射性物質が検出されるはずがない場所であった。
- 結局、放射性物質が検出された原因は、廃棄物処理施設に構造上の欠陥があり、一般排水溝と処理施設が直結されていたため漏出が起きたことが分かった。
- しかしこれによってさらに明らかになったことは、この漏出が判明する前月に、大量の放射性廃液がタンクからあふれるという事故が起きており、敦賀発電所はその事実を隠蔽していたということであった。つまりいわゆる「事故隠し」が行われていたのである。
- この、原子力発電所のいわば「事故隠し」が判明したことで、これ以降の日本での原子力発電に対する不信感が大きく芽生えるきっかけになったと考えられている。[1]
[編集] 注釈
- ^ 『原発国民世論 -世論調査に見る原子力意識の変遷-』 柴田鐵治、友清裕昭 ERC出版 1999年 ISBN 4900622168
[編集] 外部リンク
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