玄海原子力発電所
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玄海原子力発電所(げんかいげんしりょくはつでんしょ)は佐賀県東松浦郡玄海町にある九州電力の原子力発電所。 3号機を対象にプルサーマル計画の実施が検討されている。敷地面積は約87万平方メートル。
目次 |
[編集] 発電設備
[編集] 1号機
- 原子炉形式: 加圧水型軽水炉(PWR)
- 運転開始: 1975年10月15日
- 定格電気出力: 55.9万キロワット
- 原子炉熱出力: 165万キロワット
- 燃料種別・装荷量: 低濃縮(約3~4%)二酸化ウラン・約48トン
- 燃料集合体数: 121体
- 建設費: 545億円
[編集] 2号機
- 原子炉形式: 加圧水型軽水炉(PWR)
- 運転開始: 1981年3月30日
- 定格電気出力: 55.9万キロワット
- 原子炉熱出力: 165万キロワット
- 燃料種別・装荷量: 低濃縮(約3~4%)二酸化ウラン・約48トン
- 燃料集合体数: 121体
- 建設費: 1236億円
[編集] 3号機
- 原子炉形式: 加圧水型軽水炉(PWR)
- 運転開始: 1994年3月18日
- 定格電気出力: 118.0万キロワット
- 原子炉熱出力: 342万3千キロワット
- 燃料種別・装荷量: 低濃縮(約3~4%)二酸化ウラン・約89トン
- 燃料集合体数: 193体
- 建設費: 3993億円
- 2010年度までを目途に、プルサーマルを実施する計画を決定している。
[編集] 4号機
- 原子炉形式: 加圧水型軽水炉(PWR)
- 運転開始: 1997年7月25日
- 定格電気出力: 118.0万キロワット
- 原子炉熱出力: 342万3千キロワット
- 燃料種別・装荷量: 低濃縮(約3~4%)二酸化ウラン・約89トン
- 燃料集合体数: 193体
- 建設費: 3244億円
[編集] 耐震性
- 2005年3月20日の福岡県西方沖地震の際、揺れを観測した。3号機補助建屋で震度4を観測し、3号機原子炉建屋の基礎部分では水平方向で85.0ガル、鉛直方向で54.2ガルの最大加速度を観測したが、被害はなかった[1]。
[編集] 過去の主なトラブル
- 1998年7月18日 1号機で定格出力運転中、復水器細管漏洩により出力低下。
- 1998年1月20日 3号機定期検査中,燃料集合体シッピング検査の結果,1体に漏洩を発見。
- 1999年3月31日 2号機定期検査中、蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査の結果、管板拡管部に有意な信号指示を発見。
[編集] 脚注
- ^ 福岡県西方沖地震における原子力発電所の状況 九州電力
[編集] 外部リンク
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