按察使
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按察使(あぜち)は、奈良時代及び明治維新直後に置かれた地方監督官。
1.奈良時代の719年(養老3年)に設置された地方行政を監督する令外官の官職。数か国の国守の内から1人を選任し、その管内における国司の行政の監察を行った。平安時代以降は陸奥国・出羽国の按察使だけを残し、納言(大納言・中納言・少納言)・参議等の兼任となり実体がなくなった。
2.明治維新後、明治新政府によっておかれた地方政治を監督する官名。1869年(明治2年)政府の官制を律令制にならって改定した際に設置された職である。官職には長官・次官・正判官・権判官を置いた。三陸(陸前・陸中・陸奥)、両羽(羽前・羽後)、磐城按察使府、越後按察使府が置かれただけで実際に活動することはなく、翌1870年(明治3年)10月に廃止された。