戸井十月
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戸井 十月(とい じゅうがつ、1948年10月12日 - )は、日本の作家、映像ディレクター。十月オフィス所属。東京都新宿区生まれ。武蔵野美術大学造形学部商業デザイン科中退。
父は画家で、秩父事件研究の第一人者である戸井昌造(1923年4月16日 - 2000年4月17日)。妻はイラストレーターの中村鈴子。
父の影響で画家を志し武蔵野美術大学に入学するが、学生運動に傾倒し中退。イラストレーター、ルポライターを経て作家となる。暴走族の取材をきっかけに32歳でバイクの免許を取得して以来、南米を中心に50カ国以上、25万kmを越える距離を走破している。また、メキシコのバハ・カリフォルニア半島で行われるラリーレイド「バハ1000」(Baja1000)に日本人として最多出場の経歴も持つ。現在、世界の五大陸をバイクで走破する壮大な計画「五大陸走破行」を実行中で、2006年9月現在で四大陸を走破した。まさにバイクで世界を股に掛ける行動派作家である。
目次 |
[編集] 略歴
- 1970年 武蔵野美術大学中退
- 1975年 フリーライター集団『プレス75』を結成 (1980年解散)
- 1983年 北米大陸をバイクで縦横断
- 1986年 バイクでシルクロードを走破
- 1987年 バイクで北南米大陸縦断(-1988年2月)
- 1988年 バイクでカリブ海の島々(ドミニカ、キューバ等)を縦走
- 1990年 バイク、四輪で南米大陸一周の旅
- 1993年 チャーター便で、フィジー諸島を巡る旅
- 1995年 『ラリー・レイド・モンゴル』参加
- 1997年 モハメド・アリ取材
- 2002年 キューバ取材(フィデル・カストロ議長と会う)
[編集] 作品
[編集] ドキュメンタリー
- 『陽と風の道標~北南米大陸横断3万キロ』(写真:田口信治、講談社)
- 『Fiji~南の島の物語~』(小学館)
- 『旅人に訊け』(晶文社)
- 『世界で一番贅沢な旅』(小学館)
- 『越境記<1>』(B.R.サーカス社)
- 『ロシナンテの肋 ~チェ・ゲバラの遥かな旅』(集英社)
- 『52歳、駆け抜けたアフリカ』(新潮社)
- 『それでも世界は美しい』(アミューズブックス)
- 『カストロ、銅像なき権力者』(新潮社)
- 『「一宿一飯」地の果てまで』(講談社+α文庫)
- 『チェ・ゲバラの遥かな旅』(集英社文庫)
- 『小野田寛郎の終わらない戦い』(新潮社)
- 『遙かなるゲバラの大地』(新潮社)
[編集] 小説
- 『爆裂都市』
- 『デウス』(双葉社・双葉文庫)
- 『ボーダー』(双葉社)
- 『海人(うみんちゅ)』(双葉社)
[編集] 翻訳
- 『世界最悪の旅』(原作:A・チェリー=ガラード、小学館)
- 『モヒカン族の最後』(原作:J・F・クーパー、 講談社)
[編集] 写真集
- 『止められるか、俺たちを―暴走族写真集』(第三書館)
[編集] 映像
[編集] テレビ・ラジオ
- 文化放送『セイ!ヤング』DJ(1977年)
- NHK『若い広場』司会、レポーター(1978年)
- テレビ朝日『どーする!?TVタックル』ゲストパネリスト(1989、90年)
- 旅チャンネル『戸井十月の南米大陸大紀行』(2006年、全6回)
- NHK教育 『知るを楽しむ 私のこだわり人物伝』 チェ・ゲバラ 革命への旅 (2007年12月、全4回)
- NHK総合『課外授業 ようこそ先輩 近所の外国人に「はじめまして!」』(2008年3月8日)
[編集] 映画
- 『爆裂都市 BURST CITY』(1982年、石井聰亙監督、東映セントラル配給 )原作、企画、出演
- 『狼』(1982年、高橋伴明監督、ジョイパックフイルム配給 )主演
- 『風の国』(1990年制作、91年東映系で公開/主演:三浦友和 )脚本、監督
[編集] 写真
- 2000年:写真展『路上にて…』
- 2001年:写真展『アフリカ大陸縦断』
[編集] 五大陸走破行
現在、世界五大陸をバイクで走破する『五大陸走破行』を実行中。
- 1大陸目:北米大陸一周行(1997年5月-8月)
- 2大陸目:オーストラリア大陸一周行(1998年7月-8月)
- 3大陸目:アフリカ大陸縦断行(2001年2月-6月)
- 4大陸目:南米大陸1周行(2005年4月-8月)
[編集] 関連項目
- TBS「いのちの響」