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戦闘妖精・雪風 - Wikipedia

戦闘妖精・雪風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

文学
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戦闘妖精・雪風』(せんとうようせい・ゆきかぜ)は、神林長平によるSF小説。これを原作としてラジオドラマOVA漫画化された。

JAMと呼ばれる異種知性体との戦争を通して、人間とJAMと人間が作り出した機械の戦いと葛藤を描いていく物語である。

本作は『SFマガジン』誌上に1979年から1983年にかけて掲載された連作短編で、1984年に「戦闘妖精・雪風」の題名で文庫にまとめられた。1992年より『SFマガジン』誌上で断続的に第二部となる続編が連載され、1999年にハードカバーの単行本『グッドラック - 戦闘妖精・雪風』としてまとめられた。また『グッドラック~』に合わせた改訂版として2002年『戦闘妖精・雪風<改>』(ハヤカワ文庫)が発表された。 第三部は『SFマガジン』2006年4月号から不定期に掲載されている。

『戦闘妖精・雪風』は第16回(1985年)星雲賞、『グッドラック - 戦闘妖精・雪風』は第31回(2000年)星雲賞を受賞した。


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] ストーリー

南極に出現した超空間通路から侵攻してきた謎の異星体JAM(ジャム)。人類はその先鋒を撃退し、逆に超空間通路の向こう側にある惑星フェアリィに橋頭堡となる基地を築いてジャムの侵攻を食い止めていた。

設立初期には選び抜かれた精鋭によって構成されていたフェアリィ空軍 (FAF) であったが、長引く消耗戦でのエリートの損失を嫌った各国は犯罪者の中から才能を持つものを選抜して訓練を施して送り込むようになり、次第に「刑務所別館」との様相を呈するようになっていった。そのような問題のある人間の集団である FAF の中でも、たとえ味方を見捨ててでも敵の情報を持ち帰る事を義務づけられた特殊戦第5飛行隊、通称『ブーメラン戦隊』には、他者に関心を持つことのない「特殊な」人間ばかりが集められていた。彼らに与えられた最強の翼こそ、風の妖精の名を持つ戦闘機シルフィードを改良した戦術戦闘電子偵察機スーパーシルフであった。シルフには極めて高度な中枢制御体が搭載されており、完全自律制御による高度な戦術判断や戦闘機動を可能としていた。その3番機 (B-503)、パーソナルネーム「雪風」のパイロット・深井零中尉は、雪風を自らの半身として偏愛し、雪風以外のあらゆるものを「関係ない」と切り捨てるまでに雪風が全てと信じていた。

しかし、ジャムと戦う雪風は、その目的を果たすためには搭乗する人間の身の安全など省みず、限界を超えた急機動、搭乗員放出すらやってのける。「ジャムと戦うのは機械知性のみ、人間など邪魔だ」と言わんばかりの雪風の姿勢に、零は喪失感を味わう。この戦争に、人間は必要なのか?

[編集] 登場人物

深井零
FAF少尉(後に中尉、その後大尉)。特殊戦3番機「雪風」パイロット。過去のトラウマから愛機・雪風以外の何者も信頼せず心を閉ざしていたが、雪風やジャムとの関わりを通じて彼自身もまた人間として大きく変化していく。
ジェイムズ・ブッカー
FAF少佐。特殊戦の戦隊指揮官。零の唯一の友人。日本人である零以上の日本通で「雪風」の命名と漢字のペイントも彼の手によるもの。元パイロットで電子工学のスペシャリストでもある。人間とジャム、そして雪風はじめFAFの戦闘機械群との関係に疑念を抱いている。ブーメラン製作が趣味。
リディア・クーリィ
FAF准将。肩書きは特殊戦副司令だが事実上の司令官。特殊戦を軍団レベルの地位と実力に押し上げた女傑。
エディス・フォス
FAF大尉。特殊戦所属の軍医。自らの研究テーマを追求する為に志願してフェアリィ星にやってきた。クーリィ准将とは遠縁。零と雪風、そしてジャムとの関係に深く関わる事になる。
バーガディシュ
FAF少尉。雪風の情報戦オペレータ。任務にしか興味のない零以上に冷淡な人物。ジャムに捕らえられた際、零を生かすための食料にされてしまう。
リン・ジャクスン
世界的ジャーナリスト。ジャムの脅威を記した著書「ジ・インベーダー」で一躍有名になるが、多くの人はその内容をフィクションであるかのように受け止めている。現在もジャムの脅威を世界に訴え続けている。ブッカーや零とも関わりを持つ。
カール・グノー
FAF大佐。システム軍団所属。無人戦闘機「フリップナイト・システム」の開発者。撃墜されれば人的損害が発生し、しかも人間の為に性能を落とさざるを得ない有人機を時代遅れと断じ、「この戦いには人間が必要」と主張するブッカーや零と対立する。
トマホーク・ジョン
FAF大尉。電子工学の専門家でネイティブアメリカン。先天性の心臓病を克服するため、プルトニウムで駆動する人工心臓を移植されており、そのことでコンプレックスを持っている。バンシーIV暴走事件の原因を探るため、零に同行する。
天田守
FAF少尉。除雪師団所属。将来を悲観し、酒に溺れている。最高位の武勲賞であるマース武勲章を身に覚えの無いまま受章することになり、仲間から孤立、疑心暗鬼に陥っていく中でブッカーと出会う。OVA版には登場しない。
桂城彰
FAF少尉。バーガディシュの後任として情報軍から送り込まれてきた。かつての零と同じ性格傾向を持っていたが、彼もまたジャムとの接触により大きく変わる事になる。OVA版には登場しない。
アンセル・ロンバート
FAF大佐。FAF情報軍の代表者であり、桂城彰少尉を特殊戦に派遣した人物。情報戦の見地から、ジャムに対する独自の戦略を練ろうとしている。

[編集] OVA版

正式タイトルは『戦闘妖精雪風』となり間の「」(ナカグロ)が無い。

[編集] 内容

原作のうちグッドラック編を中心に構成されたOVA作品である。GONZO制作。全5巻。全体にSF的というよりアニメ的なアレンジが為されている。作画やCGによる空戦シーンのクオリティは高く、映像の評価は高い。原作との結末の違いやストーリーのアレンジに対しては、ファンの間で賛否両論がある。

2006年3月25日、東京国際アニメフェアにおける第5回東京アニメアワードでオリジナルビデオ部門・優秀作品賞を受賞した。

雪風からのスピンオフ作品として、OVA『戦闘妖精少女 たすけて! メイヴちゃん』もある。

[編集] スタッフ

[編集] キャスト

[編集] 登場兵器

外部リンクはOVA版公式サイトへのもの。

[編集] フェアリィ空軍

FA-1 ファーン
フェアリィ空軍の主力戦術戦闘機。単発単座。ジャム戦争勃発時には地球で実用評価中であり、フェアリィ星への侵攻にあわせて優先的にフェアリィ空軍に配備された。実戦投入直後は優位を誇っていたが、後にはジャムの性能向上(進化?)によって優位を失い、戦闘爆撃機や対地攻撃機として運用されることが増えていった。しかし新たなる主力機のFFR-31 シルフィードが高価であることから、前線の部隊によっては未だに制空戦闘機として運用するケースもある。[1]
FA-2 ファーンII(ファーン・ザ・セカンド)
FA-1の後継機として開発された新型戦術戦闘機。単発単座。エンジン出力はシルフィードの60%ほどだが、自重は60%を超えない。また、前進翼などの先進的な空力設計により、スーパーシルフよりも優れた機動性を発揮することができ、ブーメランのように回転しながら飛行することすら可能。しかしながら、限界性能を発揮した場合、パイロットがGに耐えられないという欠点を持つ。実際に本機のテストフライトを担当したヒュー・オドンネル大尉は、自動操縦による高機動に耐えられずに死亡している。OVA版ではエンジン部分と翼面部分がユニット化され、それを上下に重ねた、従来の航空機とは全く異なる前衛的な姿で登場した。
FFR-31 シルフィード
フェアリィ空軍の主力制空戦闘機で、FAF初の独自開発機。双発単座。それまでの主力機であったFA-1に代わる主力機として設計されたが、生産コストが高く配備数は少ない。OVA版ではステルス性を重視した形状となっていた。[2]
FFR-31MR スーパーシルフ
主力制空戦闘機シルフィードの戦術偵察仕様という名目だが、実際には全く別個の機体。双発複座。開発予算獲得の為にシルフィードの派生機として登録された。下記のD型を含めて13機が特殊戦第5飛行隊に配備されている。[3]
FFR-31MR/D スーパーシルフ
FFR-31MRの空力特性・操縦面を改善したタイプ。D型のほとんどはラムジェット・ブースターを装着した超高速戦略偵察機として防衛偵察航空団に配備されたが、数機がラムジェット・ブースターを装着せずに完成した。特殊戦第5飛行隊に3番機 (B-503) として配備されている機体、パーソナルネーム「雪風」は、ラムジェット・ブースター無しで完成したタイプの1機である。
FRX-99 レイフ
FFR-31MRの後継機として開発された、双発の無人戦術偵察機。無人機であるがゆえに従来の機体を大幅に上回る機動性を発揮する。FRX-00の原型ともなった機体であり、本来はこのレイフのみで編成された新特殊戦の設立計画があった。名前の由来は「知恵の狼」。傷ついた機体を捨てた雪風のセントラルコンピュータが、この機体に自らのプログラムを転送する。原作とOVAではメイヴの開発経緯が若干異なる。[4]
FRX-00 (FFR-41) メイヴ
FRX-99と同時に試験的に開発された有人戦術偵察機。双発複座。雪風が本機に自我を転送したため、以後は特殊戦1番機 (B-501) として運用されることになる。OVA版では同時開発されず、特殊戦に配備されたレイフを有人化改修した物となっている。さらに、1番機ではなく3番機として引き続き運用されている。レイフを原型として開発されたため、無人機並みの優れた機動性を発揮する。後に心理分析用ソフト「MacProII」を搭載され、その言語エンジンを応用することで、ある程度の人語によるコミュニケーションが可能となる。OVA版後半では、機体表面にJAM機のような模様を発生させる視覚的な迷彩「ジャムセンスジャマー」を装備した。
FEP-1AWACS
早期警戒機。機体下面に大型の回転式レーダードームを持つ。OVAでは地球環境観測用の大型機を改造したものとなっており、長大な主翼と燃費の良いターボプロップエンジンで長時間の滞空が可能。
FEP-1ACC
空中指揮管制機。AWACSと同系統の機体でレーダードームは持たず、通信能力が強化されている。
C-31F
フェアリィ空軍で使用される大型輸送機。胴体部と主翼部分は別々にブロック化されており、仕様の変更が容易となっている。輸送機タイプのC-31Fの他、胴体と主翼部に銃座を追加した対地攻撃機AC-31、無人戦闘機フリップナイト・システムを輸送するC-31Mなどの他、人員輸送を目的とした旅客機型のC-31Pなど、さまざまなバリエーションが存在する。「フィンバック」、「ゴーレム」、「トロル」、「リングレイス」、「マルコチャン」など、通称も多い。
フリップナイト・システム
システム軍団のカール・グノー大佐が提唱した無人戦闘機システム。母機の指令を受けてジャムを迎撃する。無人機特有の高機動と、回避が困難なレーザー機関砲を備えた最新兵器。OVA版ではレイフの派生型として開発され、さらに機首部分に核弾頭を装備し、自爆兵器としての運用も視野に入れられている。その機首の形状から「ハンマーヘッド」とも呼ばれ、ジャムの総攻撃に際して3機のフリップナイトがFFR-41に随伴して出撃した。
バンシー級原子力空中空母
フェアリィ星上空を航行し続ける空中航空母艦。2機が存在し、防空圏外環の要となっている。

[編集] 日本海軍

アドミラル56(イソロク)
日本海軍が有する原子力空母[5]電波妨害等によるアクティブステルス機能を実現するために、艦のあちこちにアレイ構造物が設置されている。その影響で艦載機の搭載スペースが縮小されてしまったが、艦載機のF/A27Cが比較的小型であることと、艦のECM能力の向上によって電子戦機の搭載数を減らすことが出来た為、ある程度の水準は保たれている。
F/A-27C
日本海軍が独自開発した、双発単座の多用途戦闘機。国内の技術保持等の名目で、100%日本国内で設計・開発された。その代償として開発費と開発期間が大幅に伸び、一機あたりの単価が著しく高騰してしまった。[6]
E-2
現実にも存在し、航空自衛隊アメリカ海軍などでも運用されているターボプロップ双発の早期警戒管制機

[編集] ジャム

いくつかの形態が確認されている。[7] ボディ全体に流れるように変化する縞模様があり、時折赤い模様が現れるなどの変化があるが、この理由は解明されていない。ジャム全体の特徴として、コクピットに相当すると思われる部分に高速回転するコアのようなものが見受けられ、機体全体が常に振動しているようにぶれて見えるという共通点がある。「敵は海賊」シリーズとのコラボレーション作「被書空間」では一基のミサイルが解析されており、人間の脳に似せたと思しき「有機生命体に似た組織」が構成部品として搭載されていた。

ジャム タイプ1
三角形を幾つか組み合わせたような形状の主翼、鋭い尾のようなパーツ、胴体下面に吊り下げられた垂直翼から成る。急減速等を行う際は翼面が変形する。推進力や飛行原理等については未だに解明出来ていない。
地表に設けられた基地(のような場所。詳細不明)から巨大なブースターを装着した状態で発進する場合がある。このブースターは一定高度に達すると本体からパージされる。この形態を「ジャム・ブースター」と呼ぶ。
ジャム タイプ2
2枚のデルタ翼と、同じく三角形の垂直翼2枚を胴体下面に持つ。高速飛行時には垂直翼が主翼の翼端に移動して無尾翼形態をとる。
タイプ1よりも機動性に優れ、一説にはこのタイプ2の出現がフェアリィ星での膠着状態をもたらしたのではと言われている。
電子戦タイプ
レーダードームらしき部位を備えており、無人機へのハッキング能力を持つ。ジャムとの最終決戦において出現。フェアリィ空軍の無人機のシステムを乗っ取り、同士討ちを行わせて多大な損害をもたらした。
グレイシルフ
シルエットはFFR-31MRと全く同じであるため、遠目には友軍機に見える。しかしコクピット部分にはパイロットがおらず、代わりにコアらしき部位が埋め込まれている。色はグレーを基調とし、独特の模様が描かれている。
ジャム高速ミサイル
数キロトン規模の核弾頭を搭載しており、その飛翔速度はマッハ5以上と推定される。42ndヴァラック隊を一瞬で壊滅させた後に第2波が雪風にも襲いかかるが、あわやというところで雪風の自律機動によりミサイルは撃墜され、難を逃れている。

[編集] 外部リンク


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