愛育病院
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愛育病院(あいいくびょういん)は、東京都港区にある病院で、産婦人科、小児科、新生児科を中心とした周産期の専門病院である。
1934年に昭和天皇が今上天皇(当時の皇太子)の出産を記念してその下賜金をもとに作られた恩賜財団母子愛育会が1938年に開設した。現在の設置者は、社会福祉法人恩賜財団母子愛育会。
1986年3月に憲仁親王妃久子が承子女王を出産したのをはじめ、2006年9月6日に文仁親王妃紀子が悠仁親王を出産した。
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[編集] 概要
- 診療科:産婦人科・新生児科・小児科・母子保健科・小児外科・ 内科・皮膚科・麻酔科・心理福祉室
- 病床数:118床
- 年間約1500人の赤ちゃんが生まれるという。
- 出産に関する医療に専門的に取り組んでおり、特に、妊娠後期から新生児早期までの周産期医療では全国有数の施設を備えている。
- 1999年には、新生児集中治療室(NICU)や母体・胎児集中治療室(PICU)も整備し、東京都から周産期医療の専門病院として地域で中心的な役割を担う「総合周産期母子医療センター」の指定を受けるなど、最先端設備によってリスクの高い出産への対応も可能。
- 「自然なお産」を方針に掲げている。産後の母体の回復を見てできるだけ早期に母子同室とするよう心がけている。
- 同病院は、女優やタレントら著名人の出産が多いことでも知られる。
- いわゆるブランド出産御三家といわれるのが、聖路加国際病院・愛育病院・山王病院。愛育病院で出産した女性達の出産事情や生活レベルやルポした本に、『愛育ママの秘密』(桜井美貴子著/ブックマン社)がある。
[編集] この病院で子供を授かった著名人
[編集] この病院で誕生した著名人
[編集] この病院で逝去した著名人
[編集] 略史
- 1938年(昭和13年)12月13日:「愛育医院」(小児科)として開設
- 1940年(昭和15年):産科を設置
- 1949年(昭和24年):愛育病院に改称
- 1996年(平成8年):皮膚科(小児専門)外来設置
- 1997年(平成9年):心理福祉室設置
- 1999年(平成11年):
- 内科・麻酔科設置
- 「総合周産期母子医療センター」に指定される(東京都)
- 2002年(平成14年):小児外科設置
[編集] 所在地
- 東京都港区南麻布
- 有栖川宮記念公園の北側に位置する