怪盗クイーン
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怪盗クイーン(かいとうクイーン)は、はやみねかおるの小説『怪盗クイーンシリーズ』に登場する架空の人物。
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[編集] プロフィール
- 身長:150~200cm(推測値)
- 体重:30~150kg(推測値)
- 瞳の色:かすかに灰色がかった瞳
- 髪の色:透きとおるかのような銀色(ちなみに、「怪盗クイーンからの挑戦状」では、あふれるような金色になっている。)
- 性別:不明(しかし、「怪盗クイーンはサーカスがお好き」では、彼と書かれている文がある。)
- 生年月日:不明(ちなみに、精神年齢は10歳ぐらい。10年前に暗殺者集団「初楼」と戦っているので、実年齢は少なくとも10歳を超えている)
- 国籍:不明(フランス語を主に使うことから、フランス語圏の人間ではないかと推測される。又、「出逢い」では「日本人の血が混ざっている」と書かれている。)
[編集] 人物
「蜃気楼(ミラージュ)」の異名を持つ怪盗。年齢や性別など謎が多い。容姿は天使の様に非常に美しく、神の美しさと言われることもある。また、刃物を使わずに物を切ることができ、戦闘能力は非常に高い。変装も得意だが、夢水清志郎との対決では再々見破られている。普段は超弩級型飛行船「トルバドゥール」で暮らしている。「人生に大切なのはC調と遊び心!」が持論で、非常に気まぐれで快楽主義的な性格の持ち主。気が向かない時はソファーの上でワインを飲んでいるが、気が向いた時は独自の「怪盗の美学」に則って仕事をする。ワインをいつもソファーの下に置いているが、クイーンはこれを怪盗の美学ではなく、個人の嗜好の問題だと語っているそのほか「子ども用の棒を崩さずに積み上げるゲーム、『バランサー』を数百個購入しRDと勝負する」「夢水が送った『日本の冬を楽しむセット』を使うために船内の気温をマイナスにして白熊やペンギンを連れ込み、白熊のノミ取りをしようとする」など、ジョーカーから奇妙奇天烈にしか見えないようなことをして楽しむこともある。皇帝(アンプルール)から「親友」と呼ばれることがあるが、本人は「親友」と呼ばれる事を毛嫌いしている。非常に仲間思いで、『怪盗クイーンに月の砂漠を―ピラミッドキャップの謎 後編―』では、「君たちがいない世界など守る価値もない」と言っている程。
[編集] その他
- 『名探偵夢水清志郎事件ノート』シリーズの大江戸編に、怪盗クイーンの先祖と思われる「怪盗九印(かいとうくいん)」が出ており、その正体である「ゐつ(いつ)」の子孫と思われる。又、刃物を使わずにワインのビンを切断できる技を使えることから、「天真流(てんしんりゅう)」を受け継いでいるとも考えられる。
- かつては中国の奥地で師匠である怪盗皇帝(アンプルール)から修行(本人曰く虐待、もしくはいじめ)を受けていた。因みにクイーンにトルバドゥールの設計図を渡したのも皇帝である。
- 自分の力で部品を集めてトルバドゥールを組み立てた。
- クイーンの言う「怪盗の美学」はジョーカーやRDに理解されていない。
- 名探偵夢水清志郎と『いつも心に好奇心(ミステリー)!』『オリエント急行とパンドラの匣(ケース)』で共演した。
- ジョーカーに冷たくされるとジョーカーの昔の写真に、「昔は素直で優しい子だったのに・・・。」と、話しかける癖がある。その場面を本人(ジョーカー)に見られた時はいつも写真の返還を求められる。
- 上記でジョーカーにその写真を破られてこともあったが、焼き増しを何度もしている様子。
- クイーンからすればジョーカーもRDも友達であるが、「ぼくは仕事上のパートナーです。」「わたしは一介の人工知能にすぎません。」と冷たくされている。
- テレフォン相談室に悩みを相談したことがある。(現在はRDによって回線を遮断された為、かける事が出来ない)
- RDと真剣に、対象年齢3歳以上のおもちゃで遊ぶ。
- 浮かんでいる飛行船からワイヤーを垂らして地上に降下(自由落下)しても平気なほどの体力を持つ。
- 上記により、RDから「ゴキブリのような生命力」と言われたことがある(因みに、ゴキブリのような生命力はジョーカーも持っている)。
- トルバドゥールにあるクイーンのプライベートルームを開ける暗証番号は、RDによって5555と判明した。
- 皇帝に言わせれば「世界一強い」だが、皇帝を倒すことができない(皇帝曰く「おれは宇宙一強いからだ」)。
- 変装するときは自分に強い暗示をかけ変装する相手になりきる。
- クイーンが犯行の後に残すカードは貴金属としての価値があり、又マニアの間では相当な額で取引されているらしい。