念仏講
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念仏講(ねんぶつこう)とは、日本の仏教において、在家信者が念仏を唱える講中を指す言葉である。多く、浄土教系寺院において行われるが、葬儀の際や村の行事など、多くの民俗行事と密接に関係している。
葬儀の時の念仏講は、枕経(まくらきょう)と呼ばれる通夜に執り行われる法要であったり、野辺送りの参列者により、埋葬の時に行われたりする場合がある。但し、出家の僧による読経(どきょう)とは別に執り行われる。また初七日より四十九日に至る逮夜や忌日、盂蘭盆や春秋の彼岸などの行事の日にも執り行われる。
毎月の定められた日に行われる念仏は月並みと呼ばれ、多く、地蔵菩薩・観音菩薩・不動明王などを祀る縁日に行われる。その他、虫送り・風送りや、疫除け・雨乞い等の際にも行われる。今日では、以上のような念仏講は、村落内の老人たちによる寄り合いとしての役割を果たしており、その宗教的役割のほか、老人の娯楽の場ともなっている。