忍者部隊月光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
漫画作品 |
日本の漫画作品 |
漫画家 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『忍者部隊月光』(にんじゃぶたい げっこう)は、1964年1月3日から1966年10月2日までフジテレビ系で全130話が放送された、国際放映製作の特撮番組。モノクロ作品。吉田竜夫の漫画『少年忍者部隊月光』を原作として、時代を第二次世界大戦中から現代に、主人公たちの年齢を少年から青年に置きかえている。 118話より『新忍者部隊月光』(しんにんじゃぶたいげっこう)と改題。
目次 |
[編集] 内容
正義と世界平和を守ることを目的とする「あけぼの機関」に所属する「忍者部隊」が忍術等の能力を駆使して悪事と戦う物語。「月光」は、忍者部隊の隊長の呼び名。
忍者部隊は、革ジャンパーにネットで覆ったヘルメット(コンバットヘルメットとは異質。たぶん旧海軍陸戦隊の落下傘部隊のパラシュート・ヘルメットを参考にしていると思われる。)着用、背中に日本刀を背負った独特のコスチュームで任務を遂行する。拳銃を使わず戦うのが基本。初期のオープニングでは、三日月(女性隊員)がダムの向こうにいる敵を拳銃で撃つと、月光が「拳銃は最後の武器だ。」と一喝する場面がある。
主な敵対組織は、忍者部隊と同様に忍術を駆使する「ブラック団」、科学技術を悪用する秘密結社「マキューラ」、妖術を操る「まぼろし同盟」。
基本的には子供向けの痛快活劇として作られているが、忍者部隊の中に志半ばで戦死してしまう者が出てしまうなど忍者部隊の任務の過酷さも強調され、シリアスな作風だった。
[編集] 特筆する場面
入道雲作戦では、半月がブラック団を手玉に取り、彼らが持つ空中へ浮遊できるベルトを入手し、月輪や名月の前で半月自らが空中に浮遊するのが印象的。
香港の各作戦では、月光と銀月が、今は香港にはないフォーチュナ・ホテルに滞在している。空港も昔の国際空港の啓徳空港が出てくる。
[編集] スタッフ
- 原作:吉田竜夫(週刊少年キング連載)
- プロデューサー:梅村幹比古、佐川滉、田村稔、新藤善之
- 監督:福原博、土屋啓之助、吉野安雄、仲木睦、高橋繁夫、山田健、石川義寛
- 脚本:西田一夫、田村多津夫、高久進、佐々木亮、織田清司、巻本公三、吉田喜昭、水木襄、山浦弘靖、藤川桂介
- 主題歌:『忍者部隊月光』(作詞:山上路夫、作曲:渡辺宙明、歌:デューク・エイセス)
[編集] キャスト
- 月光:水木襄
- 月輪:石川竜二
- 名月:山口暁
- 月影:渚建二
- 月明:広川太一郎
- 半月:小島康則
- 満月:山本磯六
- 流月:手塚しげお
- 三日月:森槇子
- 銀月: 加川淳子
- 夕月: 園月美和
- 夕月: 吉田亜矢
- あけぼの機関の長:中山昭二
[編集] 放送リスト
[編集] 忍者部隊月光
|
|
[編集] 新忍者部隊月光
|
|
[編集] 備考
- 1964年に公開された74分の劇場版も存在する。(東映製作)
- 主役らのヘルメットは、クノー工業の製造によるものである。
- ちなみにスポンサーは田辺製薬(現・田辺三菱製薬)1社提供だった。
[編集] 後の作品への影響
- 吉田の弟でタツノコプロ前社長の九里一平は、「タツノコプロが『科学忍者隊ガッチャマン』を企画した際、この作品をベースにした」と証言している。だが、『ガッチャマン』を企画した1人である脚本家の鳥海尽三は、「少年たちのヒーローが悪と戦うと言う設定以外はこの作品を特に意識したわけではない」と、ややニュアンスの異なる証言をしている。真相は不明だが、どちらにせよ、この作品が『ガッチャマン』のヒントになったことだけは間違いない。
- 集団で活躍するヒーローという点から東映の『スーパー戦隊シリーズ』の源流となった作品の一つでもある。(ちなみに音楽・渡辺宙明、ナレーター・大平透という組合せは後年の『秘密戦隊ゴレンジャー』等と同一である。)
- 特撮TVドラマ『戦え! マイティジャック』はこの番組の影響を明確に受けており、山口暁、渚建二が出演する。
[編集] 関連項目
フジテレビ系 金曜19:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
忍者部隊月光
|
遊星少年パピイ
(→枠交換) |
|
フジテレビ系 木曜19:00枠 | ||
遊星少年パピイ
(→枠交換) |
忍者部隊月光
|