庄内平野
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
庄内平野(しょうないへいや)とは、山形県北西部の日本海側に位置する平野。
最上川と赤川、日向川の下流域からなる広大な平野。平野の北方向には鳥海山(出羽富士)を望む。庄内地方と称し古くからの穀倉地帯である。主に稲作を中心に農業がさかんな地域で、30万余の人々が生活している。
羽越本線、国道7号などが通じているほか、内陸方面へは陸羽西線、山形自動車道、国道47号、国道112号などが通じ、平野の中部には空の玄関庄内空港がある。
平野の北部、最上川の河口付近に山形県唯一の港湾都市酒田市、平野の南西部、赤川の中流付近には城下町である鶴岡市がそれぞれ位置する。
天候は、夏季には南東の季節風が山を越えフェーンとなるため、好天で乾燥した日が続くが、冬季は北西の季節風が卓越し特にシベリア付近に優勢な高気圧、北海道付近に発達した低気圧がある、いわゆる西高東低の冬型の気圧配置が強まった際には、暴風を伴った雪となり地吹雪となって視界が極端に悪化する事がしばしばある。その時には交通機関に大幅な乱れが生じ、空港は離発着不能となり、海岸道路は高波が岸壁を越え海水が浸入(越波という。)する。