市川拓司
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市川 拓司(いちかわ たくじ、男性、1962年10月7日 - )は、日本の小説家。
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[編集] 経歴
東京都出身で小学校まで府中市で過ごし、中学生のときに埼玉県へ移住、以降県内で暮らす。埼玉県立与野高等学校、獨協大学経済学部経済学科卒業。出版社に就職するがわずかの期間で退職(本人いわく、ぶち壊し)、バイクで日本一周の旅に出る。その頃から妻のためにと小説を書き始め、1997年からはインターネット上で多数の作品を発表していた。ミステリー作家としてのデビューを目指していたこともあり、サントリーミステリー大賞、鮎川哲也賞、創元推理短編賞に応募した経験がある。
ネット小説が注目され、2002年に『Separation』でデビュー、同作品は『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』としてテレビドラマ化される。2003年発売の『いま、会いにゆきます』は、ベストセラー小説「世界の中心で、愛をさけぶ」に折り込みチラシとして挿入され、これをきっかけに大ヒットとなる。この小説の映画化が注目を浴び、一躍恋愛小説の旗手となった。
ジョン・アーヴィング、イアン・マキューアンなどの影響がある。作品は概ね「愛」がベースとなっているが、同時に「死」がもう一つのテーマになっている。作風はホラーであったり、サスペンス色があったりもするが、SF・ファンタジー的要素を含ませた作りを最も好むようである。
本人は学生時代に長く陸上部に所属し、妻は器械体操して、その後はエアロビックダンスのインストラクターとなったことから、作品の主人公カップルはこの組み合わせがしばしば使われる。
[編集] 作品
- 『Separation』(2002年 アルファポリス)(2006年10月 『Separation―きみが還る場所』としてアルファポリスより分割文庫化)- 原題は「きみはぼくの」。よみうりテレビ・日本テレビ系『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』としてドラマ化。
- 単行本『Separation』(『Voice』同時収録)は市川たくじのペンネームで発行されている。
- 『いま、会いにゆきます』(2003年2月27日 小学館)- 同名にて映画化、TBS系で同名ドラマ化、小学館で同名漫画化。
- 『恋愛寫眞 もうひとつの物語』(2003年5月30日 小学館)- 『ただ、君を愛してる』として映画化
- 『そのときは彼によろしく』(2004年3月31日 小学館)(2007年4月、文庫化)- 同名にて映画化
- 『おぼえていてね アーカイブ星ものがたり』(絵本、こじまさとみ画)(2004年10月18日 小学館)- 映画「いま、会いにゆきます」から派生した絵本。
- 『弘海-息子が海に還る朝』(2005年 朝日新聞社)
- 『世界中が雨だったら』(2005年6月29日 新潮社)- 初期に書かれた短編3本。
- 『卒業写真』(アンソロジー『I LOVE YOU』収録)(2005年7月7日 祥伝社)
- 『きみはぼくの』(エッセイ)(2006年10月 アルファポリス)
- 『Voice』(2006年10月 アルファポリス) - 単行本『Separation』より分割文庫化
- 『ぼくの手はきみのために』(2007年2月 角川書店)