川本三郎
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川本 三郎(かわもと さぶろう、1944年 - )は評論家。
ファッション評論、ファッション史研究の川本恵子(1951年 - 2008年)は妻。
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[編集] 来歴・人物
東京都出身。麻布高等学校から東京大学法学部を卒業後、一年間の就職浪人生活を経て、二度目の受験で朝日新聞社に入社。
『週刊朝日』編集部を経て『朝日ジャーナル』記者になったが、1971年秋、朝霞の自衛官殺害事件(赤衛軍事件)で指名手配中の犯人を密かに面会取材。犯人が宮沢賢治について語り、ギター片手にクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの『Have You Ever Seen The Rain?』を歌う姿に接して個人的なシンパシーを持つに至り、アジビラ作成を手伝った挙句、犯人から証拠品(自衛官が殺害された時に着用していた腕章と、犯行時に使用された隊員ズボン)を譲り受け、これを焼却。1971年11月19日に犯人が逮捕されると川本の行為が司直の知るところとなり、1972年1月9日には川本もまた逮捕され、会社は懲戒免職となり、1972年9月27日、浦和地裁にて懲役10ヶ月、執行猶予2年の有罪判決を受けた。この事件の経緯は自伝的な『マイ・バック・ページ-ある60年代の物語』に詳しい。
以来、フリーの立場で文筆活動に専念。文芸・映画・都市など幅広いジャンルで多数の著書があるとともに、永井荷風研究家としての評価も高い。また、「町歩き本」を多数刊行しており、近年の「散歩ブーム」の火付け役の一人である。
[編集] 受賞歴
[編集] 著作
- 『大正幻影』(筑摩書房,1997年,ISBN 4480032665)
- 『荷風と東京『断腸亭日乗』私註』(都市出版,1996年,ISBN 978-4-924831-38-4)
- 『林芙美子の昭和』(新書館,2003年,ISBN 4403210821)
- 『都市の感受性』
- 『映画を見ればわかること』
- 『この映画見た?』
- 『本のちょっとの話』
- 『ロードショーが150円だった頃』など多数。
[編集] 関連項目
- 東京人 (雑誌) - 編集委員として係わる。