嵐の使者
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嵐の使者 | ||
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ディープ・パープル の スタジオ・アルバム | ||
リリース | 1974年11月 | |
録音 | 1974年8月 | |
ジャンル | ハードロック | |
時間 | 36分 31秒 | |
レーベル | パープルレコード(UK) ワーナー・ブラザース (US) |
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プロデュース | ディープ・パープル | |
専門評論家によるレビュー | ||
ディープ・パープル 年表 | ||
紫の炎 (1974年) |
嵐の使者 (1974年) |
カム・テイスト・ザ・バンド (1975年) |
嵐の使者( あらしのししゃ、原題:Stormbringer ) はイギリスのロックバンド、ディープ・パープルが1974年に発表したアルバム。
目次 |
[編集] 収録曲
- 嵐の使者 - Stormbringer 4分03秒
- 愛は何よりも強く - Love Don't Mean a Thing 4分23秒
- 聖人 - Holy Man 4分28秒
- ホールド・オン - Hold On 5分05秒
- 嵐の女 - Lady Double Dealer 3分19秒
- ユー・キャント・ドゥー・イット・ライト - You Can't Do It Right(With The One You Love) 3分24秒
- ハイ・ボール・シューター - High Ball Shooter 4分26秒
- ジブシー - The Gypsy 4分04秒
- 幸運な兵士 - Soldier of Fortune 3分14秒
[編集] メンバー
- リッチー・ブラックモア - ギター
- デヴィッド・カヴァーディル - ボーカル
- グレン・ヒューズ - ベース、ボーカル
- ジョン・ロード - キーボード
- イアン・ペイス - ドラムス
[編集] 解説
いわゆる第3期最後のスタジオアルバムであり、この作品を最後にギタリストのリッチー・ブラックモアはメンバーを脱退した。前作のアルバム「紫の炎」から新たに加入したデヴィッド・カヴァーディルおよびグレン・ヒューズの音楽性に対する意向が徐々に増し、リッチー・ブラックモアが理想とする音楽との乖離が強まったため、様々な問題を抱えながらの製作となった。
レコーディングは1974年8月、ドイツのミュージックランド・スタジオで行われた。プロデュースはディープ・パープル自身とマーチン・バーチ、ミックスダウンは同じくマーチン・バーチとイアン・ペイスの手で行われその後、ロサンゼルスのレコード・プラント・スタジオで最終的な仕上げを行った。
本作は1974年12月に世界発売され、日本では「嵐の女」がシングルカットされた。本国イギリスでは最高6位、アメリカでは20位まで上昇しゴールドディスクを獲得した。
[編集] 評価
本作発表後の一般的な評価はあまり芳しいものではなかった。ギタリストのリッチー・ブラックモアは「最低のアルバムだ」とインタビューなどで語っている。しかし、従来からのハードで直線的な曲よりも多彩な音楽性を加味した曲が増え、新しい試みも感じられる。前作「紫の炎」で見せた新たな方向性をさらに押し広げた作品に仕上がっている。