山陽電鉄爆破事件
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山陽電鉄爆破事件(さんようでんてつばくはじけん)とは、1967年(昭和42年)6月18日に発生し、多くの死傷者を出した電車爆破事件である。
1960年代後半は、鉄道をターゲットに爆発物をセットする事件が多発したが、同事件は「草加次郎事件」の爆発犯やその後の1972年8月2日の近鉄奈良線爆破事件(いずれも死者は出なかった)と同様に、犯人が検挙されず時効を迎え迷宮入りした。
[編集] 事件の概要
1967年6月18日、兵庫県の神戸市と姫路市を結ぶ山陽電鉄本線電鉄塩屋駅構内において、姫路行き普通電車の網棚に置かれていた荷物が爆発し、乗客の1名が即死するなど、28名の死傷者を出す大惨事となった。警察による鑑識によれば、塩素系カリウムと硫黄の混合物による火薬に時限式起爆装置が取り付けられたもので、同年1月に発生した大丸神戸店における爆破事件と同一犯である疑いがあった。しかし、犯人を特定することは出来ず、迷宮入りとなった。