山本一力
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山本 一力(やまもと いちりき、1948年2月18日 - )は、日本の小説家。高知県高知市生まれ。東京都立世田谷工業高等学校電子科卒業。
14歳の時に上京。通信機輸出会社、旅行代理店、コピーライターなどを経て、1997年に『蒼龍』でオール読物新人賞を受賞してデビュー。2002年には『あかね空』で直木賞を受賞。他に『大川わたり』など、多くの時代小説がある。
バブル時代、妻の実家の借金を億単位で抱え込み、その返済のために小説を発表したら、それが世に認められた。自転車愛好家として知られ、外出時は一家で自転車を用いる。話術の才能と独特の雰囲気を持ち、テレビのコメンテーターとしても活躍している。
大物作家の盗作疑惑に見られるように時代小説全体に逆風が吹く中で、『背負い富士』(2006)では清水次郎長を情報発信のベースとして地域振興を目的とする在野史家シンジケートと積極的に情報交換、その見返りとして地域との密着性をアピールしたいNHKとのコネクションを繋げている。
作家の多くはこのような「周旋業」を行っているが山本のあまりに鮮やかな手法は作家というよりは経営者と呼ぶべき、とする声もある[要出典]。規模は及ばないがネットワーク作りにおいては平成の「長谷川伸」と呼ぶべき人物かもしれない。
[編集] 受賞歴
[編集] 作品リスト
- 損料屋喜八郎始末控え(2000年、文藝春秋)
- 赤絵の桜 損料屋喜八郎始末控え(2005年、文藝春秋)
- あかね空(2001年、文藝春秋)
- 大川わたり(2001年、祥伝社)
- はぐれ牡丹(2002年、角川春樹事務所)
- 蒼龍(2002年、文藝春秋)
- 家族力(2002年、文芸春秋)
- 深川駕篭(2002年、祥伝社)
- お神酒徳利 深川駕篭(2005年、祥伝社)
- 深川黄表紙掛取り帖(2002年、講談社)
- いっぽん桜(2003年、新潮社)
- 草笛の音次郎(2003年、文藝春秋)
- ワシントンハイツの旋風(2003年、講談社)
- 欅しぐれ(2004年、朝日新聞社)
- 梅咲きぬ(2004年、潮出版社)
- だいこん(2005年、光文社)
- 銭売り賽蔵(2005年、集英社)
- 辰巳八景(2005年、新潮社)
- 峠越え(2005年、PHP研究所)
- かんじき飛脚(2005年、新潮社)
- おらんくの池(2005年、文芸春秋)
- 道三堀のさくら(2005年、角川書店)
- 背負い富士(2006年、文芸春秋)