展転社
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 東京都文京区本郷1-28-36 鳳明ビル301号 |
設立 | 1982年 |
業種 | 出版業 |
事業内容 | 歴史評論、時事・社会問題、雑誌の編集、出版 |
売上高 | - |
関係する人物 | 藤本隆之(代表取締役社長)、井尻千男(新日本学編集長) |
外部リンク | 展転社 |
展転社(てんでんしゃ)は、日本の出版社。社名は日蓮宗の「唱法華題目抄」にある“五十展転随喜の功徳”から取ったものであり、同派宗旨の影響を強く受けた出版社である。
保守主義・右翼思想・日本史関連の本で知られる出版社であり、創業以来、右翼思想、保守主義に風当たりの強い時代から著作をタブーとせずに出版している。南京大虐殺否定論、大東亜戦争肯定論などの主張に与しており、近年では皇室典範改正問題に関して女系天皇否定論を取る書籍も出版している。
目次 |
発行書籍
- 自民党歴史検討委員会『大東亜戦争の総括』
- 瀬戸弘幸『ヒトラー思想のススメ―自然と人類を救済するナチス・ヒトラー世界観の120』『東南アジアの反日感情を煽る“味の素”』
- 名越二荒之助『世界から見た大東亜戦争』
- 東中野修道『「南京虐殺」の徹底検証』
- 日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会『歴史教科書への疑問 ―若手国会議員による歴史教科諸問題の総括―』
雑誌
- 拓殖大学日本文化研究所『日本文化』
李秀英名誉毀損裁判
展転社が出版した著作(松村俊夫著『「南京大虐殺」への大疑問』,1998)における記述が、特定個人の名誉を傷つけるものであるか否かを争った裁判。1999年、南京大虐殺の生き残りとされる李秀英が原告となり、展転社と松村を相手取って行われた。 問題とされた箇所は
- 「南京法廷とマギーフィルムの李秀英とが、同一人であるとの保証がないというのはいい過ぎだろうか。」
- 「南京軍事法廷、記事のインタビュー、映画撮影、日本の裁判所と、証言のたびごとに内容がクルクル変わるのは、実体験でない証拠であろう。」
という部分で、李秀英が南京大虐殺の生き残りであることを否定する文脈で記述された。裁判は最高裁まで争われた結果、展転社側の敗訴に終わり、原告へ150万円の慰謝料支払いを命じる判決が2005年1月に確定した。
なお、関連ページの記述は「控訴棄却。上告します」のまま更新されていない[1]。