少林寺三十六房
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少林寺三十六房 The 36th Chamber of Shaolin |
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監督 | ラウ・カーリョン |
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製作 | 邵逸夫、モナ・フォン |
脚本 | クァン・リー |
出演者 | リュー・チャーフィー ロー・リエ ワン・ユー ラウ・カーウィン |
音楽 | チェン・ヤンユー |
配給 | ショー・ブラザース・スタジオ |
公開 | 1978年 1979年6月1日 |
上映時間 | 115分 |
言語 | 広東語、中国官話 |
少林寺三十六房(しょうりんじさんじゅうろくぼう)は少林寺 を題材にした1978年製作の香港のアクション映画。数ある少林寺ものの中でも傑作の呼び声が高い。
[編集] あらすじ
明の復興を画策する義士達は武芸の本山、少林寺の参加に期待をかけていた。学生劉裕徳は清に仲間や家族を殺され、命からがら少林寺へとたどり着き、出家して三徳と名を改める。
少林寺には35房あり、最初の10房は腕、手首、目、頭といった身体を鍛える基礎訓練。続く房では、刀術、棒術、拳法という戦闘技術を学ぶ。各房では35種の想像を絶する厳しい訓練が待っていた。各房の住持の許しを得たものだけが次の房へと進むことが出来る。
努力と仲間の支え、師匠の励ましを受けることで、三徳は次々と試練を乗り越え、5年という異例の速さで35房を制覇し、戒律院住持との戦いを通じて、新たな武器「三節根」を考案する。
そしてついに下山して、道中で同士を集めつつ、清に対する復讐を開始する。
[編集] 登場人物
- 劉裕徳/三徳(リュー・チャーフィー/池田秀一)
- 本作の主人公。名前はリュー・ユーダ/サンダ(吹替え版ではリュー・ユウテイ/サンテイ)と読む。
- 通っていた私塾の師が清への反抗運動を行っていた為、自らも志願して運動に加わる。後にその事が露見し、乾物屋を営む父親は裕徳を逃がす為に殺され、他の仲間の次々と連行される中、学友と二人だけで難を逃れる。
- 復讐を誓う二人は、強くなる為に少林寺へ行き修行する事を考えるが、道中で追手に見つかり、学友は殺され、命からがら少林寺へ辿り着く。
- 紆余曲折の末、少林寺三十五房で修行する事になる。最初はいきなり長房(最後の房)から修行を始めようとして叩き出されたり、三十五房ではズルをしようとして池に叩き落とされたり、食事を得る為に上級者用の食堂に入ろうとしたりと、かなり間の抜けた部分が目立ったが、努力して修行に励み、五年と言う異例の速さで三十五房を制覇する。
- その後戒律院総長との戦いの中、新たな武器「三節根」を考案する。
- 戒律院住持(リー・ホイサン/坂口芳貞)
- 吹替え版では戒律院総長となっている。
- 三徳は復讐心が強すぎて危険と言い、入山を拒否しようとし、その後も異例の速さで出世する三徳に関して、度々院長に苦言を呈する。
- 修行を終えた三徳が房の住持に任命されようとした際、条件として自分と一騎打ちし、勝利する事を三徳に課す。双刀の達人で三徳に度々苦杯を舐めさせる。
- 天達(ティエン)将軍(ロー・リエ/細井重之)
- 清の将軍。圧政によって人々を苦しめる。双刀の使い手。
- 唐三要(ウイルソン・タン/青野武)
- 天達将軍の部下。冷酷な性格で、裕徳の父や学友を殺害する。