実写でボクシング
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『実写でボクシング』(じっしゃでボクシング)は、サンドバック氏により製作されている2Dボクシングゲームである。
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[編集] 概要
グラフとミニゲームによってプロボクサーの人生をシミュレートできるグラフでボクシング、本作のβ版ともいえる記号でボクシングなどを経て、2004年に開発された。
HSPによってプログラミングされ、同年のHSPプログラムコンテストにおいて最優秀ゲーム賞を受賞している。
ネットに対応したシェアウェアの完全版、オプトメディアによる広告付き体験版(一部機能に制限有り)が入手できる他、ネット対戦不可の旧バージョンが100円ショップダイソーこと大創産業にて、ザ・ゲームシリーズとして発売されている。
版の違いによる差異の詳細は外部リンク参照のこと。
[編集] ストーリー
かつて東京都に実在し、制作者自身が会長を務めていた「西澤ボクシングジム」と練習生達を舞台にゲームは進行する。
ボクシング素人である主人公は、ステップ・ジャブを初めとしてボクシングについて会長から学び、先輩練習生を相手にスパーを重ねながら修得していく。
並み居る強豪を打ち倒し晴れてボクサーと認められたとき、他ジムとの対抗試合が持ち上がるが……。
[編集] システム
プレイヤーはコントローラー、マウス、キーボードのいずれかで分身である主人公を操作する。
顔面・ボディのダメージと疲労が蓄積しないよう体調管理をこなしながら、先輩練習生達とのスパーで技術の習得を会長に認めさせることによってゲームは進行する。
[編集] ネット対戦
完全版・体験版では、基本技術を習得することによってインターネットで不特定多数との対戦が可能になる。
ネット対戦は「ジムでスパーを終えた主人公、会長、練習生達が見ている夢」という設定であり、ダメージ・疲労の蓄積は試合内限りなのが特徴。
ボクサーが物理的な限界に縛られず純粋に技術を磨ける場であることから「スパー天国」と名付けられている。
制作者の管理するジムサーバー、HSPオフィシャルが提供するO2サーバーの二つによって運用されており、両者は主副の関係にある。
[編集] ランキング
常時行われているものとしては「レベルランキング」「勝率ランキング」「勝ち星ランキング」がある。レベルランキングは現実のプロボクシングのランキングを模したもので、激しく上下する。勝率と勝ち星のランキングはいずれも通算であるため変化は緩やかである。
定期的に行われているものには2008年4月現在「月間ポイントランキング」があり、付随して1RKO数と勝率もそれぞれ月ごとに争われる。なお三位までのプレイヤーにはそれぞれ金銀銅のメダルが授与され、通算勝率や大会の成績、王座獲得数・防衛数(下で述べる)などとともに実力基準になっている。
[編集] 大会
不定期にユーザー主導で行われ、試合形式としては総当たり戦(リーグ戦)とトーナメント戦の二つに分類される。
半ば練習目的の派閥内大会や、たまたま大人数が揃ったときなどに行われる草大会がある他、オフィシャル公認の大会ではメダルをかけて争われる。これまでで最大規模のものは実施期間が半年にも及び、ほぼ全てのユーザーが参加して総当たり戦が行われた。
[編集] 王座
プロの王座を模したスパ天王座と実ボク王座の二つがあり、完全版ユーザーのみが参加できる。
レベルランキング上位にいること、精神ダメージ(後述する)がないことなどの基準を満たすと挑戦権が発生し、チャンプと対戦することによって王座が争われる。それぞれ通常の対戦にはない特別なルールによって行われるが、現実のプロボクシングと同じく12Rマッチであることは共通である。
勝利した場合王座の獲得または防衛となるが、敗北した場合その総蓄積ダメージの大きさに見合った「精神ダメージ」を負うことになる。また一方の王座決定戦に敗れた場合、他方にはその半分の精神ダメージを受ける。通常のスパー(試合。設定上アマチュアボクシングであるためこう呼ばれる)に勝利することで減少する。
[編集] チャレンジモード
より短時間でCPUをKOすることを競う「タイム・アタック」、顔面とボディのダメージが回復しない状態でより多くのCPUを倒す「サバイバル」、2プレイヤーでの対戦が可能となる「2P対戦」、サンドバッグ(砂袋)を叩いて技術の向上を狙う「トレーニング」、任意のミニゲームを遊ぶことができる「ミニゲーム」がある。前二者はウェブ上でランキング表示がされる。
[編集] 超回復モード
「~モード」と名前がついているが、個別に用意されたモードではなく、「タイム・アタック」と統合されている。通常よりも回復力が高いCPU練習生たちとスパーすることができ、クリアすることでさらに回復力の高いCPUとの対戦が可能になる。
web上にてランキングが表示されるが、上に述べた通常のタイム・アタックとは違い、通常の何倍の回復量の相手を倒したかという点で争われる。
[編集] ミニゲームについて
なお、チャレンジモードでの「ミニゲーム」とスパ天上での「ミニゲーム」とは別個のものである。
チャレンジモードのミニゲームは、本来ストーリーモードで連勝を続けたとき、一種の「試練」としてプレイヤーに課されるものである。一方スパ天上でのミニゲームは対戦相手を待つときの暇つぶしとして後に追加された。ただし、スパ天上でのミニゲームランキングで30位に入らないと、一部のwebランキングに登録できないという制度が定められたことから、現在単に「ミニゲーム」といえばスパ天上のそれを指すことが多い。