女帝
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女帝(じょてい)とは女性の皇帝、あるいは天皇のこと。後者は女性天皇とも呼ぶ。
[編集] 概説
前皇帝の血族である女性が即位する場合と、皇帝家の血族ではない皇后が夫などの死後、女帝として即位する場合が多い。ロシアのエカチェリーナ2世や東ローマ帝国のエイレーネーは後者の例である。
また、書によっては女性が皇帝の後見として政治を行う場合に「女帝」と呼ぶ場合もある。このような例には東ローマ帝国がある。
ハプスブルク家の家長マリア・テレジアは皇帝ではなかったが、絶大な権威と広大な領土を保持していたことから女帝と呼ばれていた。夫のフランツ1世シュテファンは、共同統治者であるだけでなく神聖ローマ皇帝として帝位にもあったが、宮中で軽んじられていた。
[編集] 日本以外の女帝の例
- 武則天(唐)
- エイレーネー(東ローマ帝国)
- ゾエ(東ローマ帝国)
- テオドラ(東ローマ帝国)
- エウドキア・マクレンボリティサ(東ローマ帝国)
- アンナ(ロシア帝国)
- エリザヴェータ(ロシア帝国)
- エカチェリーナ1世(ロシア帝国)
- エカチェリーナ2世(ロシア帝国)
- ヴィクトリア(インド女帝・(イギリス女王の兼務))
※スルタンが「皇帝」と訳されることに伴って「女帝」とされる例