天沢退二郎
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天沢 退二郎(あまざわ・たいじろう、1936年7月21日 - )は、日本の詩人、仏文学者、国文学者、児童文学作家、翻訳家。宮沢賢治研究の第一人者としても知られる。東京大学文学部仏文科卒業。元明治学院大学文学部フランス文学科教授。
目次 |
[編集] 年譜
- 昭和11年(1936年)7月21日、東京に生まれる。
- 昭和14年(1939年)両親とともに満州に渡る。
- 昭和21年(1946年)満州より引き揚げ。
- 昭和24年(1949年)宮沢賢治に影響を受け詩作を始める。
- 昭和30年(1955年)千葉県立千葉高等学校卒業。
- 昭和31年(1956年)東京大学入学。同窓に蓮実重彦がいた。
- 昭和32年(1957年)処女詩集『道道』刊行。
- 昭和39年(1964年)パリ大学留学(~1966年)。
- 昭和52年(1977年)詩集『Les Invisibles 目に見えぬものたち』により第15回藤村記念歴程賞受賞。
- 昭和60年(1985年)詩集『《地獄》にて』により第15回高見順賞受賞。
- 昭和62年(1987年)『《宮沢賢治》鑑』により第2回岩手日報文学賞賢治賞受賞。
- 平成4年(1992年)『フランス中世文学集1〜3』が第28回日本翻訳出版文化賞受賞。
- 平成13年(2001年)それまでの宮沢賢治研究の業績により第11回宮沢賢治賞受賞。詩集『幽明偶輪歌』により第53回読売文学賞詩歌俳句賞受賞。
- 平成14年(2002年)紫綬褒章叙勲を受章。
[編集] 著作
[編集] 詩集
- 『道道』(舟唄叢書、1957)
- 『朝の河』(國文社、1961)
- 『夜中から朝まで』(〓、1963)
- 『時間錯誤』(思潮社、1966)
- 『血と野菜』(思潮社、1970)
- 『取経譚』(山梨シルクセンター出版部、1972)
- 『譚海』(青土社、1972)
- 『「評伝オルフェ」の試み』(書肆山田、1973)
- 『夜々の旅』(河出書房新社、1974)
- 『Les Invisibles 目に見えぬものたち』(思潮社、1976)
- 『死者の砦』(書肆山田、1978)
- 『乙姫様』(青土社、1980)
- 『帰りなき者たち』(河出書房新社、1981)
- 『眠りなき者たち』(中央公論社、1982)
- 『《地獄》にて』(思潮社、1984)
- 『ノマディスム』(青土社、1988)
- 『欄外紀行』(思潮社、1991)
- 『夜の戦い』(思潮社、1995)
- 『胴乱詩篇』(思潮社、1997)
- 『悪魔祓いのために』(思潮社、1999)
- 『幽明偶輪歌』(思潮社、2001)
- 『御身あるいは奇談紀聞集』(思潮社、2004)
[編集] 選詩集
-
- 『天澤退二郎詩集』(青土社、1972)
- 『思潮社現代詩文庫 天沢退二郎詩集』(思潮社、1977)
- 『新選現代詩文庫 新選天沢退二郎詩集』(思潮社、1980)
- 『《房総文芸選集》天沢退二郎集』(あさひふれんど千葉、1991)
- 『思潮社現代詩文庫 続・天沢退二郎詩集』(思潮社、1993)
- 『思潮社現代詩文庫 続続・天沢退二郎詩集』(思潮社、1993)
[編集] 児童文学
[編集] 長編
-
- 『光車よ、まわれ!』(筑摩書房、1973)
- 『《三つの魔法》その一・オレンジ党と黒い釜』(筑摩書房、1978)
- 『《三つの魔法》その二・魔の沼』(筑摩書房、1982)
- 『《三つの魔法》その三・オレンジ党、海へ』(筑摩書房、1983)
[編集] 短編集
-
- 『夢でない夢』(大和書房、1973)
- 『闇の中のオレンジ』(筑摩書房、1978)
- 『水族譚 - 動物童話集』(大和書房、1978)
- 『ねぎ坊主畑の妖精たちの物語』(筑摩書房、1994)
[編集] 評論・評論集
- 『宮沢賢治の彼方へ』(思潮社、1968)
- 『紙の鏡 - 言葉から作品へ作品から言葉へ』(洛神書房、1968)
- 『作品行為論を求めて』(田畑書店、1970)
- 『夢魔の構造 - 作品行為論の展開』(田畑書店、1972)
- 『フランス詩への招待 - 訳詩と鑑賞』(思潮社、1980)
- 『幻想の解読』(筑摩書房、S.56/1981)
- 『エッセー・オニリック - アーサー王・ボスコ・銀河鉄道の夜』(思潮社、1985)
- 『《宮沢賢治》鑑』(筑摩書房、1986)
- 『《中島みゆき》を求めて』(創樹社、1986)
- 『詩はどこに住んでいるか』(思潮社、1990)
- 『丸善ライブラリー 謎解き・風の又三郎』(丸善、1991)
- 『《宮沢賢治》注』(筑摩書房、1997)
[編集] 共著
-
- 『「銀河鉄道の夜」とは何か 討議』(青土社、1979)
- 『討議・「銀河鉄道の夜」とは何か 新装改訂版』(青土社、1979)
[編集] エッセー集
- 『雪から花へ 風俗から作品へ』(思潮社、1980)
[編集] 編著
- 『宮沢賢治研究叢書「春と修羅」研究 1・2』(学芸書林、1975)
- 『銀河鉄道の夜・風の又三郎・ポラーノの広場』(講談社、1979)
- 『新編宮澤賢治詩集』(新潮社、1991)
- 『宮澤賢治ハンドブック』(新書館、1996)
- 『あまの川 - 宮沢賢治童謡集』(筑摩書房、2001)
- 『宮沢賢治万華鏡』(新潮社、2001)
[編集] 共編著
-
- 『校本宮澤賢治全集』(筑摩書房、1973~1977)
- 『新修宮澤賢治全集』(筑摩書房、1980~1982)
- 『文庫版宮澤賢治全集』(筑摩書房、1985~1995)
- 『名詩渉猟 - わが名詩選』(思潮社、2005)
- 『新校本宮澤賢治全集』(筑摩書房、1995~)
[編集] 翻訳
- 『ジュリアン・グラック著「大いなる自由」』(思潮社、1964)
- 『ジョルジュ・バタイユ著「青空」』(晶文社、1968)
- 『モーリス・ブランショ著「至高者」』(筑摩書房、1970)
- 『ガリマール・コレクション アンリ・ポスコ著「少年と川」』(日本ブリタニカ、1980)
- 『アンリ・ポスコ著「犬のバルボッシュ - パスカレ少年の物語」』(福音館書店、1984)
- 『アンリ・ポスコ著「少年と川・島の狐 - パスカレ少年の物語」』(福音館書店、1985)
- 『アンリ・ポスコ著「バルガボ パスカレ - パスカレ少年の物語」』(福音館書店、1986)
- 『世界傑作童話シリーズ ディーノ・ブッツァーティ著「シチリアを征服したクマ王国の物語」』(福音館書店、1987)
- 『世界傑作童話シリーズ アンドレ・ドーテル著「荒野の太陽」』(福音館書店、1988)
- 『アンリ・ポスコ著「シルヴィウス」』(新森書房、1988)
- 『アンリ・ポスコ著「マリクロワ」』(新森書房、1990)
- 『筑摩叢書 ジャン・フラピエ著「聖杯の神話」』(筑摩書房、1990)
- 『アンリ・ポスコ著「骨董商 上・下」』(河出書房新社、1992)
- 『聖杯の探索 - 作者不詳・中世フランス語散文物語』(人文書院、1994)
- 『アラン・フルニエ著「グラン・モーヌ」』(岩波書店、1998)
- 『ジュリアン・グラック著「異国の女性に捧げる散文」』(思潮社、1998)
- 『シャルル・ペロー著「シンデレラ - 小さなガラスの靴」』(三起商行/ミキハウス、2000)
- 『フランソワ・ヴィヨン著「ヴィヨン詩集成」』(白水社、2000)
- 『シャルル・ペロー著「ペロー童話集」』(岩波書店、2003)
[編集] 共訳
-
- 『アラン・ロブグリエ著「去年マリエンバートで/不滅の女」』(筑摩書房、1969)
- 『フランス中世文学集』(白水社、1991)
- 『ロマン・ビクトル・プジュベ著「LULU」日本語版CD-ROM』(アリアドネメディア、東北新社、サテライト、ボイジャー、1996)[1]
- 『ハンス・クリスチャン・アンデルセン著「スノー・クイーン」日本語版CD-ROM』(アリアドネメディア、東北新社、サテライト、ボイジャー、1996)[2]
[編集] 脚注
- ^ Macintosh、Pippin @、Windows、SONY PlayStation、SEGA SATURNなど各種プラットフォーム向けに発売。第2回AMD Awardにて優秀作品賞を受賞[1]。
- ^ Macintosh、Windows向けに発売。