天地を喰らう
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『天地を喰らう』(てんちをくらう)は、本宮ひろ志の漫画。『三国志演義』を元にしているが、天界や魔界などが登場するなどオリジナルストーリーに近い内容になっている。未完。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 特色
- 天界・魔界が存在する。この点では『水滸伝』、『西遊記』、『封神演義』に近い。
- 劉備と諸葛亮がほぼ同い年。
- 劉備・諸葛亮の妻が天女である。ただし、これは天女が若返るための儀式であり、戸籍上のものではない。また、劉備の妻は曹操の妻でもある。
- 劉備が退治した「魔界の主」の死体を108に分割したものが108の魔星となり、108人に降り戦乱の元凶となる。劉備・曹操にも落ち、劉備以外は魔性の虜になる。
- 趙雲は劉備より先に諸葛亮と知り合う。
- 呂布が西洋人種風に描かれ、貂蝉が呂布の妹になっている。
- 董卓に対する連合軍が解散したのち、劉備はすぐに荊州の劉表の元に身を寄せている。
- 劉備の部下としてオリジナルキャラクター(火虎など)が登場する。
[編集] 備考
連載は劉備が国を興す前に短期間で打ち切られ、三国志らしい展開にはならなかった。 単行本の7巻(最終巻)巻末のあとがきで、「ジャンプのアンケートではかなり低かったので連載は終了してしまったが、愛着がある作品だった」と本宮ひろ志本人が語っている(コミックGON!創刊号(ミリオン出版)で当時の週刊少年ジャンプ各号のアンケート結果が公開されており、それを見る限りでは本作はアンケート人気の上位を維持し続けていた事が判明している)。
後にカプコンからこれを元にしたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム、アーケードゲームが発売・稼動してヒットした。もっとも本宮がキャラクターデザインをしている点を除けば、漫画版との関連性はほとんど無い。
上記のカプコンが発表したゲーム版がアジア圏ではかなり人気を博し、台湾ではファミコン版を基に勝手に作られた未認可のゲーム続編がいくつも存在している。しかし本宮ひろ志のキャラクターまでは引き継かず、三国志を題材にした同名の作品の印象が強くなり、その中でも『呑食天地』(現地向けの直訳タイトル)シリーズはオンラインゲーム化までされ 未公認作品としての域を越えた存在になってしまった。なおアーケード版『天地を喰らう2・赤壁の戦い』のアジア向けタイトル名は『三国志2』である。
セガのオンライントレーディングカードアーケードゲーム三国志大戦において、同作品中の劉備・関羽・張飛が「レジェンドカード」として登場している。さらにVer2.1で諸葛亮・趙雲・呂布・馬超(原作未登場の馬超は新規に書き下ろされている)が追加された。
[編集] ゲーム
パソコン版はウィンキーソフト、PCエンジン版はNECアベニュー、それ以外の作品はカプコンが制作・販売。
パソコン(PC88/X1)
- 天地を喰らう(パソコン)
- ロールプレイングゲーム。劉備たち武将を動かして、原作に登場する魔界の怪物を退治する。
ファミコン
- 天地を喰らう (ファミリーコンピューター)
- ロールプレイングゲーム第1作。HPが兵士数になっており、減少に伴い相手に与えるダメージも減るのが特徴。
- 天地を喰らうII 諸葛孔明伝
- ロールプレイングゲーム第2作。
スーパーファミコン
- 天地を喰らう 三国志群雄伝
- シミュレーションゲーム。
ゲームボーイ
- 天地を喰らう (ゲームボーイ)
- ロールプレイングゲーム
アーケード
- 天地を喰らう (アーケードゲーム)
- アクションゲーム第1作。2人同時プレイ可。プレイヤーは劉備、関羽、張飛、趙雲から選択。馬に乗って左右攻撃ボタン、計略ボタンを駆使して戦う。黄巾賊の乱から始まり、董卓打倒までのストーリー。
- 天地を喰らう2・赤壁の戦い
- アクションゲーム第2作。ファイナルファイトタイプの横スクロールベルトアクション。プレイヤーは関羽、張飛、趙雲、黄忠、魏延から選択。
PCエンジン SUPER CD-ROM²
- 天地を喰らう (PCエンジン)
- アーケード版第1作の移植版。1人プレイ専用で、キャラが小さくなり、計略がなくなってメガクラッシュになっているなどスケールダウンしている。