大蛇丸 (NARUTO)
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大蛇丸(おろちまる)は、岸本斉史作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『NARUTO -ナルト-』に登場する架空の人物。アニメでの声優はくじら、草忍変装時は、山口由里子、第一部時の器(本体)は山口眞弓、幼少時代は小島幸子。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
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[編集] 概要
自来也、綱手と共に「伝説の三忍」と呼ばれる。元木ノ葉の忍で、音隠れの里の創設者。両親は幼い時に死亡している。修行時代は自来也、綱手と共に後に三代目火影となる猿飛に師事していた。幼少より、忍の才は抜きんでており、数十年来の逸材として将来を嘱望されていた。その実力は忍の域を超えたところもあり、天才忍者カカシですら、対峙した際は動揺を隠せなかった。
四代目火影を決める時には自分こそその器と主張したようだが、その歪んだ思想から四代目火影には指名されなかった。綱手に対して「火影なんてクソ」「バカ以外誰もならない」と語っている事からも火影の座に対して屈折した思いを持ち続けているようである。
里に在籍時、その姿を見たことのある特別上忍の森乃イビキは「まるで人の形の何か」のようで「ただ怖い」とその印象を語っている。特別上忍のみたらしアンコはかつての弟子である。
その後、術の開発のため里の者を使って人体実験を行っているところを猿飛に押さえられ、里を抜ける。一時期、【暁】のメンバーとして、「赤砂のサソリ」とコンビを組んでいたことがある。暁を抜けたのはうちはイタチの肉体を自分の器として狙っていたものの、彼の力量の高さに断念せざるをえなかったためである。
三忍として忍の頂点の一人に君臨する彼であるが、うちはイタチの方が自分より強いことを認めている。しかし、自来也に対しては、相性の問題なのかイタチが「鬼鮫と2人がかりでも良くて相打ち」と言っていることから、実際この三者の中で誰が最も強いのかは不明である。暁は大蛇丸に手を焼いていたようで、両者の関係は険悪なようである。木ノ葉を抜けた後に、自分の精神を他者の肉体に入れ替える術を獲得しており、事実上の不老不死を可能としている。
現在の器は、幻幽丸の肉体であり、彼の肉体で転生は3回目だと思われる。現在の肉体は若干拒絶反応があるようで長時間の戦闘は支障がある模様(血を吐く等、かなり深刻なダメージを受けている様子)。一度転生の術を使うと3年は間隔を空けなくてはいけない。目的の為にはどんな犠牲をも厭わない残忍な気性の持ち主だが、部下にはカリスマ的に支持されている。性別は男だが、オネエ言葉で話す(怒ると若干荒げた口調になる事がある)が、幼少時は普通の口調だったので何故女のような口調になったのかは不明である。大蛇丸の欲するものが、うちはサスケの肉体であることを知った綱手は彼のことを「ど変態」と形容したことがある。
サスケを未来の自分の器として溺愛しており、事実上の弟子としている。ナルトとの激戦の直後もサスケとの約束を守って修行に付き合ってやるなど、意外に面倒見が良いところもあるようである。
才能の点では自分が惨めに思えるほどとサスケを評価し、その肉体に焦がれていた。だが、訣別を迫るサスケに殺されかけ、口から自分の肉体を曝け出す。それは顔に皺が入った蛇そのもので、胴体は無数の白い蛇が結合してできあがったものだった。このような姿になったのは、幼い時に両親の墓で白蛇の脱皮した皮を見つけたことに関係が作中で示唆されている。
転生するための異空間を作りサスケを捕らえるが、その中でサスケの瞳術にはまり、逆に自分が乗っ取られてしまった。悪ではあったが、プライドの高さからなのか全編を通じて卑怯と言える手段はとらなかった。
[編集] 第一部以前
大蛇丸が幼少の頃より、猿飛の指導のもと天才と呼ばれ、「伝説の三忍」の一人にも謳われたものの火影になることは叶わず、禁術の開発が発覚して里を追われることになったのは先述の通り。
その後は「暁」の一員として活動をしていたとされる。その間に同メンバーであるイタチの肉体を手中におさめようと試みるが失敗(その際、イタチに左腕を切断される)。彼の肉体を手に入れることができなかったことから、第一部開始の約10年前に暁を抜けている。
幼少の頃より、天才と謳われながらも「うちは一族」の持つ力に前に手も足もでなかった経緯から屈折した感情を持ち、その力を渇望していると思われる。サスケとの戦闘シーンの中でもみられるように、イタチに屈服させられたことはプライドの高い彼にとって相当トラウマになっているようである。うちは一族との因縁はイタチとの件がきっかけになっている。
また、後述にもある通り、禁術や薬品による肉体改造によって実体は「白い大蛇」と化している。
[編集] 第一部
第一部では中忍試験において第七班の前に出現。草隠れの里から来た受験者を殺して摩り替わり、写輪眼を持つサスケの肉体をつけ狙う。また中忍試験の最中、自らが暗殺した風影に成りすまし砂隠れの里を欺いて【木ノ葉隠れの里】を壊滅させるべく戦争を仕掛けたが、三代目火影に辛くも阻止され、“屍鬼封尽”で両腕を封印されてしまう。
両腕を封印され、印を結ぶことができず全ての術を封じられた大蛇丸は同じ三忍のメンバーで、医療スペシャリストである綱手に治療をさせようと、彼女に交渉をもちかけるが、決裂し、自来也を巻き込んだ壮絶な戦闘を繰り広げる。その後、音の五人衆を犠牲にしながらもサスケを手中にする。しかし、サスケが到着する前に屍鬼封尽の後遺症で自らの肉体が限界を来たしてしまったため、彼の肉体に転生することはできなかった。
[編集] 第二部
第二部では天地橋に登場。薬師カブトと二人でサソリを嵌めて始末する計画だった。しかし、さすがに僅か十日前に当人が倒されていたことまでは知らなかったらしく、ヤマト率いる第七班との交戦となってしまった。しかし、直後にナルトが大蛇丸の挑発に耐え切れず、九尾の力を解放したため、ナルトとの交戦になる。当初は劣勢を強いられているように思われたが、自来也ですら重傷を負わされた「4本目」の力に対しても、その特異な術(もしくは体)により即死もしくは致命傷を負っても回復し、余裕を見せる戦いぶりであった。結局、戦いは中断されナルトにも傷を負わせることはできなかった。
アジトにおいては第七班にとどめの一撃を加えようとしたサスケを制止し、木ノ葉の忍が暁のメンバーを一人でも多く抹殺してくれることを願って姿を消した。
その後、拒絶反応に臥しているところを決別を迫るサスケに殺されかけ、口から自分の肉体を曝け出してしまう。それは顔に皺が入った蛇そのもので、胴体は無数の白い蛇が結合してできあがったものだった。このような姿になったのは、幼いときに両親の墓で白蛇(再生と幸運の象徴)の脱皮した皮を見つけたことに関係があるかもしれない。死闘の末、サスケを異空間へ引きずり込み、彼の肉体に転生しようとするが失敗し死亡。その亡骸の一部はカブトの身体に移植され、徐々にカブトの肉体を蝕みつつある。
次に復活したのはサスケとイタチの交戦中で、サスケ(状態2の時)に宿した呪印の意識から「八岐の術(やまたのじゅつ)」を使用。出現させた8体の蛇のうち1体の口から上半身を出し、草薙の剣でイタチを襲おうとしたが、イタチの術である「須佐能乎(すさのお)」が持つ十拳剣により呆気無く封印された。この戦いを見ていた(イタチと同じ)暁に所属するゼツは「口からゲロゲロとキモいやつ」と形容している。
[編集] 術
忍者とは忍術を扱う者という見解を持ち、術の開発や修得に余念がない。不老不死を求めるのも、老いや寿命と言った限界に囚われずに、いずれは全ての忍術を知り尽くし扱いたいと言う願望から来ているものである。
[編集] 使用術一覧
詳細はNARUTO -ナルト-の術を参照
- 風遁
- 大突破
- 口寄せの術
- 口寄せ・三重羅生門
- 口寄せ・穢土転生
- 草薙の剣・空の太刀
- 潜影蛇手
- 潜影多蛇手
- 八岐の術
- 封印術
- 五行封印
- その他
- 消写顔の術
- 金縛りの術
- 軟の改造
- 不屍転生
- 瞬身の術
- 影分身の術
- 蟒蛇(ナルティメットアクセル2)
[編集] 関連項目
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メディア展開 | アニメ第1期 - アニメ第2期 - ラジオ - ゲーム |
劇場版アニメ | 第1作 - 第2作 - 第3作 - 疾風伝第1作 |
一覧 | 人物 - 尾獣 - 術 - 血継限界 - 口寄せ動物 |
カカシ班 | うずまきナルト - うちはサスケ - 春野サクラ - はたけカカシ - サイ - ヤマト(テンゾウ) |
アスマ班 | 奈良シカマル - 秋道チョウジ - 山中いの - 猿飛アスマ |
ガイ班 | ロック・リー - 日向ネジ - テンテン - マイト・ガイ |
伝説の三忍 | 自来也 - 綱手 - 大蛇丸 |
砂の里の三姉弟 | 我愛羅 - テマリ - カンクロウ |
その他の人物 | 夕日紅 - 薬師カブト - 波風ミナト |
集団 | 暁 - 音の四(五)人衆 |