大川和彦
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大川 和彦(おおかわ かずひこ)は、元フジテレビアナウンサー。東京都立大泉高等学校・成蹊大学卒。
1970年代から1990年代初頭にかけて、F1グランプリや、競馬中継など数々のスポーツ中継の実況を担当した。
[編集] 実況スタイル
競馬中継では1991年東京新聞杯(勝馬:ホリノウイナー)まで担当し、1990年の第35回有馬記念(オグリキャップの引退レース)では、
「オグリ1着!オグリ1着!オグリ1着!オグリ1着!右手を上げた武豊、オグリ1着!オグリ1着!見事に、引退レース、引退の花道を飾りました、スーパーホースです!オグリキャップです!」
という、奇跡的・伝説的なレースに華を添える、記憶に残る名実況を残した。しかしこれには、武が実際に挙げたのは左手だった、というオチがつく。(注釈:画面に映った時は左手を挙げていたが、その前に右手を挙げていたという説あり)
その他にも、記憶に残るインパクトある名実況を数多く残し、その実況スタイルは後に実況を担当するフジテレビの後輩アナウンサーにも影響を与えている。また、F1中継の実況では「大川節」と呼ばれ、今でも復活を望む人は多い。中継初年度の1987年から1990年まで実況し、87年~88年は日本グランプリを実況担当した。F1においては中嶋悟のファンで、中嶋が4位となった1989年オーストラリアGPでは、終盤興奮のあまり解説の今宮純に「大川さん、焦らないでください!」と諭される場面もあった。