大山阿夫利神社
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大山阿夫利神社 | |
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下社拝殿 |
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所在地 | 神奈川県伊勢原市大山355 |
位置 | 北緯35度25分55秒 東経139度14分16秒 |
主祭神 | (本社)大山祇大神 (奥社)高神 (前社)大雷神 |
社格等 | 式内社(小)・県社・別表神社 |
創建 | 崇神天皇の御代 (西暦3世紀頃?) |
例祭 | 8月28日 |
大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ) は、神奈川県伊勢原市の大山(別名「雨降山(あふりやま)」)にある神社である。式内社で、旧社格は県社(現、神社本庁の別表神社)。「阿武利」とも表記し、「あぶり」とも読む。
目次 |
[編集] 祭神
中腹の本社(下社)に大山祇大神(オオヤマツミ)、山頂の摂社奥社に高龗神(タカオカミ)、摂社前社に大雷神を祀る。
神仏習合時代には、本社の祭神は、山頂で霊石が祀られていたことから「石尊大権現」と称された。摂社の祭神は、俗に大天狗・小天狗と呼ばれ、全国八天狗に数えられていた。
[編集] 歴史
社伝では、崇神天皇の御代の創建と伝える。延喜式神名帳では「阿夫利神社」と記載され、小社に列している。
天平勝宝4年(752年)、良弁により神宮寺として雨降山大山寺が建立され、本尊として不動明王が祀られた。中世以降は大山寺を拠点とする修験道(大山修験)が盛んとなり、源頼朝を始め北条氏、徳川氏などの武家の崇敬を受けた。江戸時代には、当社に参詣する講(大山講)が関東各地に組織され、多くの庶民が参詣した。
明治の神仏分離の際は、大山寺の勢力が強かったため、激しい廃仏毀釈が行なわれた。石尊大権現・大山寺の称を廃し、旧来の阿夫利神社に改称した。明治6年に県社に列格した。
戦後、神社本庁には属さず、1952年(昭和27年)8月より阿夫利神社本庁として単独で運営されてきたが、近年、神社本庁の傘下に入った(阿夫利神社本庁も存続)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 大山阿夫利神社 (公式サイト)