大井川鐵道いぶき500形電気機関車
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大井川鐵道いぶき500形電気機関車は大井川鐵道で使用されている電気機関車で、1両が在籍している。
[編集] 概要
1956年(昭和31年)に日立製作所で大阪セメント伊吹工場専用線の貨車牽引用に製造された電気機関車である。名前の『いぶき』は同専用線の名の由来になった伊吹山から取られたもので、車両中央に大阪セメントのライオンの紋章が掲げられていたことから「ライオン丸」とも呼ばれた。
1999年(平成11年)4月に同専用線がセメント輸送をトラックに切り替えて廃線になるまで使われ、同年6月に大井川鐵道に譲渡される。
2000年(平成12年)2月22日に大井川鐵道でデビュー。形式はED501・502となったが、その年の5月に中部国際空港埋立土砂輸送のため急遽、重連総括制御装置を設置のうえ501は三岐鉄道に貸し出され、502は譲渡された。
三岐鉄道時代にはヘッドライトの2灯式シールドビームへの変更(501)・車体裾の白帯省略など姿を若干変え、主に2両がペアを組んで重連で使用された。中部国際空港埋立土砂輸送が終了した2003年(平成15年)3月18日で三岐鉄道を廃車となり、その後501は大井川鐵道に復帰、502は西藤原駅構内で静態保存されている。