多田小餘綾
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多田小餘綾(ただ こゆるぎ、1907年4月27日 - 2008年4月6日)は、阿波踊りのおはやし「阿波よしこの」の第一人者として全国的に有名な歌い手である。また、お鯉さんの名でも全国的に知られている。多くの弟子を持ち、伝統文化の継承と「よしこの」の普及に貢献し続けた。徳島県徳島市富田町出身。徳島市名誉市民。
かつて日本コロムビア大阪支社、ポリドール・レコードに所属していた。また2006年に『お鯉~唄声は時代を超えて~』のCDが発売され、2007年には徳島県民栄誉賞を受賞し、自身が目標としていた『100歳での現役よしこの歌手』という前人未到の記録を達成する。
2008年4月6日午前6時40分、老衰のため死去。享年101(100歳没)。生涯現役。晩年は公演時に車椅子で移動する姿が多くみられていた。 死の前日には家族で花見を行い、夕飯ののち日課の体操を終え、就寝後そのまま文字通り眠るように死去したとみられている[1]。 告別式は9日に行われ、葬儀は近親者のほか大勢の人々が訪れ、出棺は孫の繁行さんの意向で「立派な歌い手として大往生した彼女を最後まで芸人として送ってほしい」とのことから参列者による拍手で霊柩車を見送った。
[編集] 出演番組
[編集] 脚注
- ^ "お鯉さん死去 100歳、「よしこの」普及に尽力" 徳島新聞WEBニュース: 2008-4-6. 2008年4月23日閲覧.