外濠公園
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外濠公園 | |
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概要 | |
開園時間 | 全日開放 |
交通 | 飯田橋駅、市ケ谷駅、四ツ谷駅 各徒歩2~5分 |
外濠公園(そとぼりこうえん)とは、東京都千代田区(一部新宿区)にある公園である。
江戸城外濠の土手や濠の跡を利用して作られており、濠に沿ってJR中央線飯田橋駅付近から四ツ谷駅南側までの約2kmにわたって細長く続く。
目次 |
[編集] 概要
JR中央線の飯田橋駅付近から四ツ谷駅付近までに残るかつての江戸城外濠(牛込濠、新見附濠、市ヶ谷濠)の、千代田区側に作られている。
外濠の北東側には飯田橋駅付近から四ッ谷駅南側にかけて、外濠から中央線の線路を挟んで土手上に遊歩道が続いている。ただし、新見附橋付近、市ケ谷駅付近、四ツ谷駅付近でそれぞれ街路により分断されている。
また、四ツ谷駅西側には「外濠公園総合グラウンド」として、かつて濠があった場所にナイター設備や観客席を備えた野球場やテニスコートなどの運動施設が設置されているが、ここと他の部分はJR中央線の線路で隔てられている。分断されている部分の間は徒歩数分以内で行き来できる。
公園付近にはオフィスや学校が多く、散策以外にも通勤通学、昼の休憩にも利用されている。また、公園内には桜の木が多く、花見の名所としても有名である。春には桜が咲き乱れ、その下で多くの宴会が催される(宴会は禁止されているようであるが、実際には無視されており、区も花見時には特別にゴミ捨て場などを設置している)。ただし、飯田橋~市ヶ谷には病院(東京逓信病院)があるため、その付近では特に宴会は禁物である。
[編集] 歴史
元来、形式的とはいえ江戸城総構えの外周をなす外濠の土手は軍事施設の扱いであり、立ち入り禁止であった。しかし大正10年に法政大学が牛込濠端に移転して以来、禁を破って土手に入り込む同大学生が後を絶たず、その後大学の関与もあり、東京市との交渉の末、昭和2年に「土手公園」として開放を得たものという。後に範囲を拡大し、「外濠公園」へ改称した。
現在も「東京市 外濠公園」の石標が残り往時を偲ばせている(本項の写真を参照)。
[編集] アクセス
- JR・地下鉄飯田橋駅・市ケ谷駅・四ツ谷駅からそれぞれ徒歩2~5分。
[編集] 連絡先
- 外濠公園総合グラウンド管理事務所 - 03-3341-1731