地震学
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地震学(じしんがく、seismology)とは、地震の発生機構、およびそれに伴う諸事象を解明する学問である。
地震の発生は、日本・アメリカ合衆国西海岸・南米・インドネシアなどの環太平洋地域と地中海沿岸などに集中しており、他の地域ではほとんど起こらない。従って、地震に関する研究もこれらの地域で進んでおり、日本はアメリカ合衆国と並んで先進的な位置にある。
古典的な地震学は、震源を点と見なし、地震計で観測された波を弾性波理論により説明することから始まった。
1950年代には、震源がシングル・カップルかダブル・カップルかという論争があり、ダブル・カップルであるという考えが認められ、1960年代のプレートテクトニクス理論を通じて、震源を断層とする考えが受け入れられていった。
地震学の研究の多くは、地震予知を目標として行われてきたが、近年、国の政策は地震予知から、地震が起きた際の被害予測・防災対策へと重点が動きつつある。