味噌おでん (鹿児島風)
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鹿児島風の味噌おでんとは、鹿児島市の天文館周辺の一部の居酒屋等が名物料理とする煮込んだおでんのこと。鶏がら(又は豚骨)や昆布や煮干などでスープのベースを取り、鹿児島名産の甘口麦味噌ベースの合わせ味噌・ザラメ砂糖・焼酎等で調味して具材を入れてことこと煮込む。特徴的な具材は、親芋(大きな里芋)、豚骨、豆もやし、小判型のつけあげ(地元風の薩摩揚げ)などである。スタイルは名古屋風の煮込みタイプの味噌おでんに酷似しているが、名物の豚骨料理がアレンジされたものと推定されている。地元では必ずしもポピュラーな料理ではないが、天文館など飲み歩く酔客には有名である。あまり郷土料理として認識されることもない為、鹿児島県出身者が懐かしむソウルフードの一つのようで最近ではブログのテーマにも出るほどの人気ぶりである。一般の店では冬になると風物詩であるが、中には年中メニューとして提供する店あり根強い人気の高さを伺わせる。なお不思議なことに一般の家庭料理で作られることは稀であり、また鹿児島市外ではなぜか取り扱う店も皆無である。