受託放送事業者
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受託放送事業者(じゅたくほうそうじぎょうしゃ)は、放送事業者の一つで、電波法の規定により受託放送をする無線局の免許を受けた者である。
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[編集] 受託放送
放送法では、受託国内放送、受託協会国際放送及び受託内外放送を受託放送と総称している。
[編集] 受託国内放送
放送法では、受託国内放送を「他人の委託により、その放送番組を国内において受信されることを目的としてそのまま送信する放送であつて、人工衛星の無線局により行われるもの」と定義している。受託国内放送の種類とこれに対応する受託放送事業者は次表の通りである。
方式 | 軌道 | プラットフォーム | 受託放送事業者 | |
---|---|---|---|---|
BS | アナログ | 東経110度 | (なし) | 放送衛星システム |
デジタル | (なし) | |||
CS | (なし)(※1) | 宇宙通信 | ||
e2 by スカパー! | ||||
ジェイサット | ||||
東経124度 | スカパー!(※2) | |||
東経128度 |
- (※1) 委託放送事業者であるSCサテライト放送は、「e2 by スカパー!」を利用していない。
- (※2) スカパー!は、受託国内放送以外に、電気通信役務利用放送法に基づく電気通信役務利用放送としても行われる(この場合に同法に規定する電気通信役務利用放送事業者が利用する電気通信役務を提供する電気通信事業者はジェイサットである)。
[編集] 受託協会国際放送
放送法では、受託協会国際放送を「日本放送協会の委託により、その放送番組を外国において受信されることを目的としてそのまま送信する放送であつて、人工衛星の無線局により行われるもの」と定義している。
実際に本放送を実施している事業者はインテルサット1社のみで、3つの軌道位置にある人工衛星により行われている。(→NHKワールドTVを参照)。
[編集] 受託内外放送
放送法では、受託内外放送を「他人の委託により、その放送番組を国内及び外国において受信されることを目的としてそのまま送信する放送であつて、人工衛星の無線局により行われるもの」と定義しているが、2008年時点において、本放送を実施している、あるいは過去に実施した事業者は存在しない。
[編集] 受託放送役務の提供義務
委託放送事業者等の委託によりその放送番組を放送する役務を受託放送役務という。電気通信事業法では、これにかかる事業を電気通信事業には含めないものとしている。
受託放送事業者は、委託放送事業者等からその放送番組について総務大臣の認定に従った放送の委託の申込みを受けたときは、正当な理由がなければこれを拒んではならないとされている。