前田房長
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前田 房長（まえだ ふさなが、宝永6年（1709年） - 安永10年2月26日（1781年3月20日））は、江戸時代の高家旗本。松平金七郎康郷の三男。幼名は松平長九郎。通称は式部。官位は従四位上侍従・出羽守。後、号長覚。高家・前田家二代の当主。
父方の曽祖父は和泉岸和田藩主松平康重、祖父は旗本松平康敬（康重の五男）、実父は旗本寄合松平金七郎康郷である。養父は高家肝煎役前田出雲守玄長である。なお、実兄に石見浜田藩主松平周防守康豊（康郷の長男）、実弟に交代寄合最上郷倍（康郷の六男）らがいる。
享保19年、25歳の時に前田玄長の養子となり、享保20年（1735年）5月15日将軍徳川吉宗に御目見した。それにともなって表高家に列した。寛延3年（1750年）12月14日、部屋住より新規召し出され、高家役見習となった。同年12月18日、従五位下侍従・出羽守に叙任した。宝暦2年（1752年）7月3日養父玄長の死去により、家督を相続した宝暦10年に叙従四位下。明和4年（1767年）閏9月26日高家肝煎役となる。明和8年従四位上に昇進。安永元年（1773年）正月2日京都へ年始御使。安永2年（1774年）4月8日隠居し、長男隠岐守清長に家督を譲る。安永10年（1781年）2月26日死去、72歳。（内実は82歳） 市ヶ谷・自證院に葬。 法号・了達院前拾遺慧萼即性大居士。
正妻は大田原飛騨守扶清の女。後妻は青木縫殿頭直宥の女・紋（もん）。長男清長、四男松平周防守康定（浜田藩主松平康福の養子）ら四男二女あり。
[編集] 参考文献
- 「前田家先祖書」
- 「前田家系譜」
- 『寛政重修諸家譜』
