別冊宝島
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別冊宝島(べっさつたからじま)とは、日本の出版社である宝島社(1993年までの社名は「JICC出版局」)が発行しているムックのシリーズである。
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[編集] 概要
1976年4月から始まったシリーズで、『宝島』の別冊として創刊された『全都市カタログ』からはじまる。政治問題からサブカルチャーまで、「若者のための新書」「知識マガジン」として定着。「活字ムック」と呼ばれる新たな出版市場を開拓した。そのため扱うテーマも自然科学・社会科学から語学・歴史・地理・文学・現代思想・精神世界・宗教・社会問題・スポーツ・料理・音楽・芸能・音楽・アニメ・マンガ・風俗など幅広い分野を取り上げており、出版時期に話題になっているテーマについてタイムリーに扱う利点がある。以前はA5サイズであったが、463号からB5(時にはA4)サイズと大きくなりカラーページが多く掲載されカジュアル性を重視するようになった。そのため、この前後で区別される場合もある。2008年現在も継続しており、通算1500巻以上が出されている。
週刊誌が時事的なテーマのみ扱っているのに対し、別冊宝島はその時事的な話題に対して一冊丸ごとある程度深掘りしたテーマを扱っており、雑誌群の中でも際立っているといえる。消費者の目を釘付けにする為に時にはタイトルに過激なもの、嫌韓関係の別冊に「人種差別主義者」を公言している中宮崇や「嫌韓右派」とよばれ過激な主張をする桜井誠のような評論家をライターとして起用するような事もあるが、多くの場合内容においては編集者とライターの誠実さが見られる場合が多い。
[編集] 話題になったシリーズ
1989年には、副島隆彦が新英和中辞典等の英和辞典に掲載されている語訳や例文が不適当であると糾弾した『欠陥英和辞典の研究』(別冊宝島102)が刊行され、多くの新聞・雑誌が同書の内容を紹介したことから、同シリーズが大きくブレイクするきっかけとなった。
名物シリーズとしては競馬を題材とした「競馬読本」シリーズ、『この映画がすごい!』などに代表される「この~がすごい!」シリーズ、「音楽誌が書かないJ-POP批評」シリーズ、アニメ、小説を題材とする「僕たちの好きな~」シリーズなどが挙げられる。
2008年2月7日に通巻1500号を迎え、『別冊宝島1500号 長くて曲がりくねった道』というこれまでの別冊宝島の歩みを一挙に振り返る記念本が出版された。冒頭では、創刊編集長の石井慎二のインタビューを収録している。
[編集] その他
姉妹誌に、A5サイズを踏襲した『別冊宝島Real』という独立したシリーズがある。こちらは、別冊宝島と違い、政治色の強い紙面が特徴である。『同和利権の真相』や『北朝鮮利権の真相』のシリーズのように、現代社会のタブーとされるテーマを扱うことが多く。また過激とも言えるタイトルも特徴的である。もっとも別冊宝島でも最近では自衛隊”新世代同盟」”新戦略「海洋同盟」(日・米・英・豪)で反日国家を抑え込め!や、自衛隊VS特定アジアといった、近年の世情を反映したかつての編集傾向からすれば明らかに違うテーマで出される事もすくなくない。一方で中国語学習がテーマのシリーズもあるうえ、アニメに関するテーマも以前のように出されているので、その時期の社会的関心に即した幅広いテーマを出版しているといえる。