出入り禁止
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出入り禁止(でいりきんし)とは、自分が支配権を持つ空間に、特定の人物が入ることを禁止すること。
主に娯楽施設、飲食店、商店などの商業施設において、店の売り上げ低下などの損害を引き起こすと思われる客に対して以後の入店を禁止する措置のことを指す。
俗に「出禁」と略される。
出入り禁止になる要因としては以下のものが挙げられる。
- 暴力団関係者、暴走族など
- 他の客、もしくは従業員とのトラブル
- 注文をせず長時間居座るなど、店を目的外に使用する行為
- 極端に店内を汚して使用するなど、店や他の客の迷惑となる行為
- ペット同伴や伝染病患者など、衛生的に問題がある場合
- 万引きなどの犯罪行為
- 年少者(実年齢にかかわらず学生服姿での入店禁止など)
- 遊技においての不正行為など(とくにパチンコに関しては下記項目を参照)
[編集] パチンコにおける出入り禁止
パチンコ店などは、他の業種よりも特定の客に対して「出入り禁止」の措置を取るケースが多い。法的な拘束力によって行われるものではなく、店の利益に影響が出ると判断した場合に店の所有者、店員などの判断で一方的にそれが決定されることが多い。
またあらかじめ出入り禁止事項として
- 「当店がプロと見なした方、攻略機器を持ち込んだ方、泥酔者、その他ほかの遊技者に迷惑をかける方」
などと条文を掲げている店がほとんどである。
以前はそれらに該当するかどうかの判断はあくまで店側からの見解であって、理不尽な理由で出入り禁止を求められた遊技者との衝突がおきることもしばしばあったが、近年パチンコ店のアミューズメント化が進み、ゴト行為など違法行為として扱われる問題等をおこさない限り出入り禁止を言い渡されることは少なくなった。
またパチンコやスロットの収入で生活するパチプロにとって出入り禁止となることは脅威であり、 出玉を出しすぎずに店側との共存を図る者をジグマと呼んだり、出入り禁止を承知の上で複数人で出玉を出す荒らしと呼ばれる者が存在したりするなど、パチンコ関係者にとって出入り禁止は関わりの深い事象である。
[編集] 外国人出入り禁止
観光地、港町、外国人集住地などの外国人が多くいる地域では、「外国人お断り」の看板を掲げている商業施設が存在する。
以下の理由によりトラブルが発生しやすいことへの措置と思われる。特に、入浴のマナーが日本と大きく異なる銭湯や温泉施設において顕著である。
- 習慣の違いにより、本国人の迷惑となる行為をすることがある
- 外国人による暴力行為や犯罪行為の被害に遭ったことがある
- 言葉が通じない(あるいは通じないと言い張る)ため注意が出来ず、注意書きなども意味をなさない
- 外国人自体に抵抗感がある国の場合、本国人の来客が減る
[編集] 関連項目
- 接遇
- アクセス禁止:ネットワーク上における出入り禁止措置
- 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
- 男性禁止