六十里越
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
六十里越(ろくじゅうりごえ)は、新潟県魚沼市と福島県南会津郡只見町との間にある峠(国道252号の峠部分はトンネルにより貫通)。標高は760m。2006年より「雪わり街道」の愛称がつけられ、「六十里越 雪わり街道」と呼ばれている。
[編集] 概要
国道252号の六十里越の部分は1973年(昭和48年)に開通した。同国道は国内有数の豪雪地帯を通過し、かつ雪崩が多発することから、トンネルやスノーシェッドが連続する。以前は場所によって路面がダートになっていたが現在はほぼ解消されている。トンネルで通過する県境をはさんで福島県側は急峻な地形となっており、福島県側は田子倉湖を遥か眼下に見下ろしながら県境のトンネルまで急勾配を駆け上がって行く。11月中旬から6月中旬の積雪・残雪期(冬期)は通行止となる。通行止め解除前の道路には雪崩により車ほどの、或いはそれ以上の大きさの落石が散乱することもある。一方、福島県側の急峻な地形とは対照的にトンネル通過後の新潟県側の地形は、緩やかな下り勾配が続き只見線(JR東日本)と並走し魚沼市大白川集落へと続く。
只見線はこの峠を長大な六十里越トンネル、田子倉トンネルで貫通している。
六十里越から山をはさんで15kmほど北にある八十里越はさらなる難所であり、現在も国道289号の未成区間となっている。