八乙女
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八乙女(やおとめ)とは、主に神楽や舞(いわゆる巫女神楽・巫女舞)をもって奉仕する8人の巫女のこと。八社女・八少女・八乎止女とも書く。また、略して八女(やめ)とも。
ただし、人数が8人と定まったのは後世の事であり、古くは「八」の字は複数あるいは多くという意味で使われていたものであると考えられている。
古代の景行天皇の大嘗祭の際に天皇と神々に食事を奉仕した巫女に由来するとされている。後には神祇官において卜定められた采女がこうした任務にあたった。この影響を受けて他の神社においても同様の役目の巫女が置かれ、更には神事にも関わるようになったとされている。
古くは春日大社や厳島神社の八乙女がよく知られていたが、今日では美保神社や金刀比羅宮、豊国神社の八乙女舞も有名である。また、明治時代に政府の方針で巫女舞そのものが危機に瀕した際に春日大社の八乙女舞を元にして、巫女舞そのものがより芸術性の高い舞へと変革されていったともいわれている。
[編集] 地名
- 八乙女洞窟(山形県鶴岡市由良):明治時代の酒田地震により、崩れた岩で入口が塞がっている。