伝統校
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伝統校(でんとうこう)とは、長い歴史を持ち、それぞれの伝統を重んじる学校のことである。 保守的な学校や単に古い学校も伝統校と呼ぶこともある。対義語は新興校・新設校である。
[編集] 伝統校と判断される基準
伝統校という言葉は、ある一定の文脈のもとで用いられる常套句の一種で、いわゆる進学校や難関校と同様、特別な定義があるわけではない。 以下の例は、一つの目安として、どのような基準のもとで伝統校と呼ばれるかを箇条書きにしたものである。 なお、以下の学校は実名であるが、公式に伝統校と認められているわけでもないし、自ら伝統校を名乗っているとは限らない。 しかしながら、旧制中学校や藩校を前身とする学校の多くは「伝統校」であると称されるケースが多い。
- 創立(設立)年が古いこと。最も客観的に伝統を表す指標といえる。例:山形県立米沢興譲館高等学校は1697年(元禄10年)の設立である。
- 保守的であること。例:埼玉県立浦和高等学校は開学以来、ずっと男子校である。
- 設立母体に歴史がある。例:比叡山高等学校の設立母体は天台宗の本山寺院である延暦寺である。
- 藩校、寺子屋、私塾などが前身である。例:神奈川県立小田原高等学校は小田原藩の藩校に前身を持つ。
また、以下のような特殊な文例もある。
- 所属団体が古い伝統を持っている場合、伝統校という言葉がその団体の代名詞となることがある。例:「○○高校野球部。伝統校の意地。」
- 異端的・革新的な教育方針を持つ学校と比較して、用いる。例:「○○を導入する学校は増えてはいるが、伝統校の多くが、まだまだ○○である。」