伊東大貴
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伊東 大貴(いとう だいき、1985年12月27日 - )は、土屋ホーム所属のスキージャンプ選手。北海道下川町出身。
[編集] 来歴・人物
元々はアルペンをやっていたが小学生の時にジャンプに興味を持ち親の目を盗んでジャンプを始めてしまったという。
中学組で圧倒的な強さを見せていた2000年には1月10日のHBCカップジャンプ競技会で歴代最年少の14歳と14日でラージヒルの公式試合に出場、25位となっている。また、試合の前に練習で飛んでいるので葛西紀明を抜き大倉山を飛んだ当時の歴代最年少記録も樹立した(その年の夏に後輩の伊藤謙司郎が小学5年生でテストジャンパーとして飛行、2007年には同じく後輩の伊藤将充が小学4年生でテストジャンパーとして大倉山を跳び、記録は更新されている)。これ以後、中学生年代でもラージヒルの大会にエントリーできるようになった。
下川商業高校を経て一時は雪印乳業への入社を決めていたが、同郷で幼なじみの千田侑也が土屋ホーム入社を決めたため、自身も一転、土屋入りした。
2005年1月6日のビショフスホーフェン(オーストリア)でのジャンプ週間最終戦でこの台のバッケンレコードとなる143mを飛び初めてW杯の表彰台(3位)に立った。
また、同年3月20日にはスロベニアのプラニツァで行われたW杯最終戦のフライングヒルで2本目に222.5mを飛び、弱冠19歳ながら日本人で初めて220mの壁を突破している。
豪快なジャンプスタイルだけでなく、底抜けに明るくいつも笑顔でいることや必要以上にユーモアとウィットに富んだ発言を連発することなどからも原田雅彦の後継者として期待する声も多い。また、国内大会の表彰式などでは撮影タイムで表彰台から降りて自分の携帯電話で他の表彰選手を撮影して観客の笑いを取ることが時折見られる。
2008年2月に結婚し新居を構えたが、その新居を手がけたのは2006年シーズン限りで現役引退し、土屋ホームの社業に専念していた千田であった。
[編集] 主な競技成績
- 世界選手権(2005年、オーベルスドルフ)
- オリンピック(2006年、トリノ)
- 個人ノーマルヒル 18位
- 個人ラージヒル 42位
- 団体ラージヒル 6位
- 世界選手権(2007年、札幌)
- 個人ラージヒル 29位
- 団体ラージヒル 3位