令狐冲
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| 金庸武侠小説人物 | |
|---|---|
| 令狐冲 | |
| 名前 | 令狐冲 |
| 小説 | 《笑傲江湖》 |
| 門派 | 華山派 恒山派 |
| 師父 | 岳不群 風清揚（太師叔） |
| 家族 | 任盈盈（妻） |
| 武術 | |
| 内功 | 吸星大法 易筋経 |
| 得意技 | 独孤九剣 華山派剣法 五嶽剣法 沖霊剣法 |
| 武器 | 剣 |
令狐冲とは金庸の小説、≪笑傲江湖≫中に登場する主人公である。 華山派の「君子剣」と慕われている岳不群を師父に持ち、師母はその妻でもあり妹弟子でもある寧中則。 小さい頃より孤児だったため二人に拾わて育ち、家族同然の関係を築いている。 なお、その二人の娘である岳霊珊とは周り全員が認める暗黙了解の恋仲であったが、林平之の出現によりあっさりと振られてしまう。
性格は軽く、酒や冗談が大好きと一見不真面目そうだが、いざというときは自らの命を捨ててまでも見知らぬ人を助けるといった正義心の持ち主。 その上、妹弟子である岳霊珊をいつまでも忘れられないことで分かるように恋愛にも一筋である。 師父の岳不群とは異なり、誰彼構わず至る所で友達を作ったりしては自分から厄介事を招いてしまう問題児ではあるが、高度の道徳観と忠義心の持ち主でもある。 その証拠に少林寺の方證大師が、誰にも伝えようとしなかった易筋経を令狐冲のケガのため厭わずに差し出そうとしたほどだ。
金庸も令狐冲や楊過のような人物が大好きだと自ら言っている。
目次 |
[編集] 令狐冲の一生
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[編集] 九死に一生
物語登場時よりすでに華山派の一番弟子であり、武林ではそこそこ名の知れた人物であった。 物語序盤にて恒山派の尼僧儀琳を田伯光の魔の手から卑怯で下品な手を使い救出したことが原因で、岳不群に一年間思過崖の謹慎を命じられる。 その間、大好きだった岳霊珊より冷たい態度を取られてしまい、投げやりになり思過崖にて生活していると、田伯光が尋ねてきて、儀琳の所へと連れて行くと言い出すが、令狐冲はそれを拒否し剣により解決しようとする。 全く田伯光に勝てない令狐冲の所へ現れたのは当の昔に死んでいたと思われていた風清揚で、令狐冲に無敵の剣法独孤九剣を授ける。
その後、華山派の総帥の座を奪いに来た封不平らに独孤九剣を披露している最中、卑怯な手により軽いケガを負ってしまうが、それを桃谷六仙が間違った方法で治そうと試みたことにより不運にも命にかかわる大怪我を負う事になる。 令狐冲の命もここまでと思われていたそのとき、儀琳の父である不戒和尚により命を取り留める。これもまた間違った方法であったため、以後の治癒が更に難しくなるのだが、命拾いしたことには変わりない。
[編集] 誤解される人生
令狐冲は頭が切れるほうだが、考えなしで行動することも少なくない。独孤九剣を習得したこともまさにその一つだった。
武林中では惨殺された林平之一家が所持していたという秘伝書辟邪剣法を巡って争いが絶えなかった。 まさにその時、令狐冲が由来不明の独孤九剣を習得してしまったばかりに一番の容疑者として疑われることになる。 更には大怪我で苦しむ間、最も仲良くしていた弟弟子の陸大有が謎の死を遂げ、崋山派気宗の秘伝書「紫霞功」までもが盗まれる。 令狐冲を一番疑っていたのはよりにもよって一番尊敬していた岳不群だった。 大好きだった岳霊珊は目の前で林平之と仲睦ましい姿を見せつけ、尊敬していた岳不群には不審な目で見られ、大怪我でいつ死んでもおかしくない状態で絶望していた令狐冲の前に現れたのは日月神教の聖姑である任盈盈であった。
[編集] 任盈盈との出会い
任盈盈と出会った当初、令狐冲は彼女が美少女であることも日月神教の聖姑であることも知らずに一人の老婆として尊敬し接しているうちに、心穏やかになり、ケガで悩まされることも減っていった。 その間、変化が現れたのは令狐冲だけではなく、岳霊珊への思いを聞かされることにより、任盈盈はその一途な思いに惹かれていったのであった。 日月神教の聖姑に恋されてしまったことにも気が付かず、令狐冲は道中怪しい人達に出会っては優しくされることに戸惑っていた。 それを見た岳不群がそれを良しとする訳も無く、ついには華山派を破門されてしまう。
再び一人ぼっちになってしまった令狐冲の前に現れたのはやはり老婆としての任盈盈だった。 道中やっと老婆が美少女の任盈盈だと気付くがさほど戸惑いも無く二人は自然にいい関係になる。 それもつかの間で、ケガのために令狐冲の意識は一日一日と遠のいて行き、命も尽きようとしていた。 既に令狐冲を深く愛してしまった任盈盈はそれを見かね、自分を犠牲にして少林寺に令狐冲を運び、治療と引き換えにに自分の身の十年監禁を約束したのであった。 そんな事も知らずに、令狐冲は治療と一緒について来る少林寺入門という条件を飲めずに完治することなく下山してしまう。
[編集] ケガの完治
ケガが完治することはなかったが、少林寺にて治療された後の令狐冲は内力さえ使わなければ苦しむこともなくなった。 そんな時、向門天と出会い、知らず知らずの間に任我行の救出の手助けしてしまう。 救出の際に閉じ込められてしまった令狐冲は任我行の得意技であった吸星大法を発見し、習得することで長期間悩まされてきた大ケガを完治させることに成功する。 それだけでなく、触れた者の内力を自分に取り組むことで今まで以上の内力を得ることになり、これより、武林にて一、二を争う武術の使い手にまで上り詰める。 脱出後、道中恒山派一同に出会い助けたことが縁で、辟邪剣法を習得した岳不群の毒牙にかかって息絶え絶えの恒山派総帥に後を託され、恒山派総帥を務めることになってしまう。
[編集] 吸星大法の副作用
ケガの完治で安心したのもつかの間、今度は吸星大法の副作用により命が蝕まれる令狐冲。 任我行に副作用を取り除く方法を教える代わりに日月神教への入教を強制されるが、それを拒みつつ任盈盈のために東方不敗を倒す手助けしたりと矛盾した行動を繰り返していた。 そんな行動や任盈盈との関係が原因で他の五岳剣派には忌み嫌われるが、令狐冲の人となりを信頼していた少林寺や武当派からは絶大の協力を得ていた。 現に全ての因縁が解決した後に両派の総帥二人が作り話をしてまで、吸星大法の副作用で苦しむ令狐冲に易筋経を授けている。 その後、総帥の座を退き、任盈盈と結婚し平穏で穏やかな生活を送ることで物語は終わりを告げる。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 関連項目
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