亜酸化炭素
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亜酸化炭素 | |
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IUPAC名 | |
別名 | 次酸化炭素 二酸化三炭素 |
組成式 | C3O2 |
式量 | 68.031 g/mol |
形状 | 無色透明の気体 |
結晶構造 | |
CAS登録番号 | [504-64-3] |
密度と相 | g/cm3, |
水への溶解度 | g/100 mL ( °C) |
融点 | −107 °C |
沸点 | 6.8 °C |
出典 |
亜酸化炭素(あさんかたんそ、Carbon suboxide)とは、3個の炭素と2個の酸素が4つの累積二重結合をもって連なったクムレン型化合物である。示性式は O=C=C=C=O、次酸化炭素(じさんかたんそ)、二酸化三炭素(にさんかさんたんそ、tricarbon dioxide)とも呼ばれる。
ブロディは一酸化炭素に電流を流すことによってこの物質を発見(1873年)し[1][2]、マルセラン・ベルテロは亜酸化炭素と名付けた[3]。また、オットー・ディールスはジカルボニルメタン、ジオキサレンという名称も正しいと述べている。
亜酸化炭素は、十酸化四リンとマロン酸またはマロン酸のエステルとの乾燥混合物を加熱することで合成される[4]。このように、亜酸化炭素はマロン酸を脱水した化合物と見なすこともできる。
亜酸化炭素は光によって容易に反応し、赤や黄、紫など、多様な色の重合体を生じる。1969年には、火星表面の赤色は亜酸化炭素の重合体に由来するとの説も提唱された。[5][6]
[編集] 脚注
- ^ Brodie B. C. (1873). "Note on the Synthesis of Marsh-Gas and Formic Acid, and on the Electric Decomposition of Carbonic Oxide". Proceedings of the Royal Society (London) 21: 245-247.
- ^ Brodie B. C. (1873). "Ueber eine Synthese von Sumpfgas und Ameisensäure und die electrische Zersetzung des Kohlenoxyds". Annalen der Chemie 169: 270. doi:10.1002/jlac.18731690119.
- ^ Marcellin Berthelot (1891). "Action de la chaleur sur l'oxyde de carbone". Annales de chimie et de physique 6 (24): 126-132.
- ^ Diels O, Wolf B (1906). "Ueber das Kohlensuboxyd. I". Chemische Berichte 39: 689-697. doi:10.1002/cber.190603901103
- ^ William T. Plummer & Robert K. Carsont, "Mars: Is the Surface Colored by Carbon Suboxide?", Science 166, 1141 (1969). DOI: 10.1126/science.166.3909.1141
- ^ 小森長生, 「火星の地質学3」, 地質ニュース 224, 22, 実業公報社 (1973). [1]
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
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