二次元ドリームノベルズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
二次元ドリームノベルズ(にじげん - )は、キルタイムコミュニケーションが発売しているジュブナイルポルノのオリジナル作品の新書レーベル。また、派生して誕生した「二次元ドリーム」を冠する他のレーベルについてもここで解説する。
目次 |
[編集] 二次元ドリームノベルズ
1999年9月に創刊(当時の出版社名はマイクロデザイン出版局)。「健全な鬼畜青少年を育てる」等々の煽り文句に象徴される、ジュブナイルポルノでも特にハードな作風を中心としたレーベルである。
レーベル初期にはギャグを交えたポルノ小説も展開していたが、第30弾を境にそう言った作品は減少。現在の路線がほぼ確定した。
レーベルの特徴として、大きく三つに分けることが出来る。
一つめは主人公は全て「戦う女性」であるということが上げられる。職業は捜査官であったり変身ヒロインであったり退魔師(巫女)であったり色々であるが、男勝りに、もしくははけなげに戦う女性を様々な手段で屈服させていくのが最大の売りとなっている。帯の記述もその点を強調した物であることが多い。
二つめはごく初期の一部を除いて陵辱物で統一されていることである。作品の一シチュエーションとして和姦を行うことはあるが、基本的には無理矢理である。
三つ目はレーベル名が示すとおり、二次元上でしか起こりえない非日常的なシチュエーションの作品が多いことである。ファンタジーであったり、現代をモチーフとしていても触手や怪物が登場したり、主人公が異能力者であったりすることが多い。 これはジュブナイルポルノ作品としては一般的な傾向なのだが、本レーベルはその傾向を特に強く打ち出している。そのため、一部ではジュブナイルポルノの代名詞として使われる(二次元小説)こともあるほどである。
[編集] 二次元ドリームマガジン
二次元ドリームマガジンとは、キルタイムコミュニケーションが発行している隔月刊ジュブナイルポルノ小説誌である。愛称は「ニジマガ」「ドリマガ」「ゲドマガ」。
厳密にはレーベルではないが、上記二次元ドリームノベルズからの派生として当項に記述する。
2002年6月に創刊。母体である二次元ドリームマガジンレーベルの好調を受けて発刊された。2004年2月発売のvol.14にて独立創刊(雑誌コード取得。それまではゲーム批評、PC-DIY増刊号であった。)した。
号数を重ねるにつれてノベルズ人気作品のコミック化、実験的読み切りの増加に伴い雑誌本体も厚みを増してゆき、2008年現在では300pを越えた。これは創刊号の196pからみておおよそ1.5倍の増加である。
現在、定期的に発行されているジュブナイルポルノ小説誌は本誌のみである。
掲載作品の傾向は二次元ドリームノベルズ及び二次元ドリーム文庫を踏襲している。発刊当初は同レーベルで実績のあった作家を起用しての新規連載、既存作品の続編、一話短編読み切り、(ほとんど悪ふざけに近い)人を食ったようなコラムや企画が大部分を占めていたが、近年ではカラーイラストやコミックが分量を増しほぼ半分半分の状態になっている。
雑誌媒体であることを活かしてCD等の付録が充実している。
[編集] 二次元ドリーム文庫
2004年9月に創刊された、キルタイムコミュニケーション発売のジュブナイルポルノのレーベル。
初期のコンセプトは「性に積極的な女性」で、母体であるドリームノベルズとは違い女性側から積極的にセックスに持ち込む展開の作品が多かった。現在ではその流れを踏襲しつつ、少年主人公が多数のヒロインに囲まれる、いわゆる「ハーレムもの」の作品が主流を占める。ノベルズに比べるとやや低年齢の少年や少女などを登場人物とすることが多く、挿絵もいわゆる萌え絵を描けるイラストレーターを起用するなど、萌え要素を多分に意識した内容となっている。
[編集] 二次元ゲームノベルズ
上2つと同様にキルタイムコミュニケーションズから発売されているレーベルであり、美少女ゲームノベライズ作品を発行している。
当レーベル成立後も二次元ドリームノベルズレーベルで美少女ゲームノベライズが発行されることがあるが、ゲームノベルズは二次元ドリームノベルズレーベルのノリに出来ない恋愛、萌えを取り扱った作品をノベライズしており、二次元ドリーム文庫のゲーム版のようなものである。
[編集] 二次元EXノベルズ
二次元ドリームノベルズや二次元ドリーム文庫の枠に収められない作品を発売するために創られたレーベル。現在のところ、ネット小説の単行本化やアニメの新作外伝、本誌「二次元ドリームマガジン」の読みきり小説を集めた短編集などが発刊されている。
[編集] リアルドリーム文庫
2008年6月に創設された官能小説レーベル。同社の既存レーベルがファンタジー色を前面に押し出しているのに対し「よりリアルな舞台設定とエロス」をテーマに掲げている。人妻、教師といった年上の女性をヒロインにすえた作品が中心。