中部日本吹奏楽コンクール
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中部日本吹奏楽コンクール(ちゅうぶにっぽんすいそうがくコンクール)は、中部日本吹奏楽連盟と中日新聞社が主催する中部地方における中学校・高等学校の生徒による吹奏楽コンクール大会である。第1回は1958年(昭和33年)に開かれ、2007年で第50回を数える。
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[編集] 出演部門と祝杯
出演部門は編成によりわかれており、中学校・高校それぞれに大編成・小編成の部がある。これら大小の区別がはじまったのは、1975年(昭和50年)の第18回大会以降である。
各部門ごとに、優勝、準優勝、優秀の3グループに分けて表彰される。優勝グループの中で特に優れた楽団には、文部科学大臣奨励賞が贈られる。次点団体には神納杯が贈られる。中日賞、審査員特別賞も設定されている。これら4つの賞に伴って授与される特別賞として、浜松市長賞、静岡県知事賞、浜松市教育委員会賞、静岡県教育委員会教育長賞、ヤマハ賞、ジルジャン賞もある。また本大会に出場するすべての団体には世界連邦賞も授与される。 なお、2007年に行われた第50回大会では、50周年を記念して「理事長賞」が富山県立富山北部高校に授与された。
また、指導者に対する賞として、中学および高校・一般のそれぞれにJBA優秀指導者賞(日本吹奏楽指導者協会優秀指導者賞)がある。これは1978年の第21回大会より設定された。この賞は、(旧・文部大臣)文部科学大臣奨励賞受賞校の指揮者、つまり最優秀賞を授与された団体の指揮者に授与されるものであるが、既に受賞した者の場合、次点の団体の指揮者に授与される事となっている。
その他、オープン参加としてフェスティバル部門もある。これには各地方の一般団体も参加し、奨励賞を受ける。
[編集] 過去の区分
- 第1回大会では、中高の区別はなかった。
- 第2回、第3回大会では、高校の最優秀団体に文部大臣奨励賞が授与された。
[編集] 予選と本選
一般的なコンクール同様、各県の大会が例年6〜8月ごろ開催され、本大会は例年10月上旬に開かれる。この会場は各県支部持ち回り制になっているが、近年は偶数年度はアクトシティ浜松、奇数年度は静岡以外の各県持ち回りで開催されている。
[編集] 課題曲
例年、指定された4曲から1曲を選び演奏する。この4曲のうち2曲は2年連続で指定される。ディズニー・マジカルマーチが採択されることは多い。楽譜の入手は例年、ヤマハミュージック東海の名古屋店・浜松店で取り次いでおり、2006年からは課題曲の参考演奏CDが名古屋芸術大学ウインドオーケストラの演奏・竹内雅一の指揮により収録され販売された。
[編集] 中部日本吹奏楽連盟について
- ここでは、同コンクールの主催である連盟について附記する。将来の発展的項目分割を妨げるものではない。
中部日本吹奏楽連盟(ちゅうぶにっぽんすいそうがくれんめい)は1953年(昭和33年)に中日新聞社が中心となって設立した音楽団体。
- 中部9県1市での吹奏楽の発展と振興を目的とする団体である。
- 2006年現在約1300の学校および団体が加盟。
- 現会長は神谷連、理事長は米川一郎である。
[編集] 主な事業
- 管楽器個人重奏コンテスト
- 中部日本吹奏楽コンクール
[編集] 関連項目
- 中部日本独奏・重奏コンテスト (中日新聞社)
- 日本管楽合奏コンテスト
- 日本マーチングバンド・バトントワリング大会
- こども音楽コンクール 管楽合奏の部
- 全日本高等学校選抜吹奏楽大会
- 全国高等学校総合文化祭