中山星香
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中山星香(なかやま せいか、1954年3月6日 - )は岡山県倉敷市出身の漫画家。岡山県立倉敷青陵高等学校卒業後、上京。飯塚よし照のスタジオ勤務を経てフリーの漫画家となる。矢吹れいこ名義で『日ペンの美子ちゃん』を執筆していたことも知られる。
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[編集] 経歴
1977年秋田書店「ビバ・プリンセス-春-」の『ヤーケウッソ物語』でデビュー。北欧神話やケルト民話、J・R・R・トールキンなどの影響の濃い作風で、現実世界とリンクしない独自の世界観に基づくハイ・ファンタジーの分野を少女漫画において開拓。実兄は漫画家の中山蛙。
代表作は、プリンセス誌上において16年以上に渡り連載された「妖精国(アルフヘイム)の騎士」(2005年1月号よりプリンセスGOLDに移動・掲載された)。この作品はライフワークとしている『三剣物語』(みつるぎものがたり)の第三部に相当する。 秋田書店や作家本人によって宣伝文句の一つでもあった、いわゆる“Nonstop連載”「妖精国の騎士」本編が、2006年10月16日発売のプリンセスGOLD 2006.11+12月号(通算238話)にて完結となった。
2007年4月に刊行された「妖精国の騎士」文庫版27巻にて雑誌掲載+数ページ加筆がなされ、本編にはプリンセスGOLD誌掲載版とコミックス54巻版と文庫27巻版の3種類の完結が並行して存在している事になる。また文庫版26巻・作者本人による「あとがき」5ページ半にて「妖精国の騎士」は、手塚治虫の「双子の騎士」が着想のヒントになった事も明らかにされた。
2007年、本編完結はしたものの、いくつかの伏線解消がなされていないせいか、編集部より後日譚4話/読み切り形式での掲載依頼(恩情?)発生。「妖精国の騎士Ballad」と命名され、不定期で「プリンセスGOLD」に掲載完了。
2007年9月にYahoo!オークションのページで20年ぶりに日ペンの美子ちゃんが特別編として復活した。[1](2008年2月29日まで)
『三剣物語』は以下の4部構成となっており、三振りの魔剣にまつわる物語が展開する予定となっている。
- 第1部 三剣創生の物語
- 第2部『妖精国の騎士』(既刊:コミックス全54巻及び文庫版全27巻)
- 上述の後日談『妖精国の騎士Ballad』(コミックス全1巻、2007/8/16発売予定)
- 第3部『はるかなる光の国へ』(既刊:コミックス全1巻)
- 第4部予告タイトル『アルディアの炎』
作品化されているものは第2部と第3部のみであり、全編の完成が待たれる。
2008年5月9日には日本漫画家協会より、『妖精国の騎士』に対して優秀賞が贈られた。
[編集] 妖精国(アルフヘイム)
- 三剣物語をはじめ女史の殆どの作品に某かの形で登場する妖精国である。この国からの使者は黒い蝙蝠様の羽を持つ”ネコノテ”と呼ばれる猫科の生き物であり、普段は手のみが地面から出ているが、その手を引っぱり上げると猫本体が出現する。様々な有象無象の善悪入り乱れた妖精妖獣達が跳梁跋扈し、幾らかの妖獣は偶に人間界に出没したりしている。尚、この国は極めて厳格な魔法規則に従っている為に、魔法が増幅される『魔法使いたちの休日』と呼ばれる期間には人間界に避難する事もある。作者にとって理想郷(ユートピア)の一つの形であると思われる。
[編集] ネリマドール
- 作者の居住する地が基となった架空世界。作者にとってある種の理想郷(ユートピア)的な世界であり、その名前は公式サイトのタイトルともなっている。様々な作品世界とつながっている、いわば中継地点のような地であると言えるかもしれない。