上州名湯めぐり号
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上州ゆめぐり号(じょうしゅうゆめぐりごう)はJRバス関東長野原支店が運行する高速バスである。
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[編集] 概説
JRバス関東では、支店ごとの独立採算性を重視しており、このため長野原支店においても東京発の高速バス路線の一部を担当していた。東京支店までは鉄道線を利用して乗務員の送り込みをしていたが、より効率化を図るため、営業便による東京支店までの乗務員送り込みという目的で開設された路線である。
長野原支店周辺には、名湯として名高い草津温泉を筆頭にいくつか温泉が点在することから、単なる乗務員の送り込みだけでなく、それらの温泉場を結ぶ高速バスとして設定したが、吾妻地区から東京への往復交通手段としても好評だった模様で、何度かの増便を経て現在に至る。
[編集] 運行会社
- JRバス関東(長野原支店担当)
[編集] 運行経路
新宿駅新南口 - 練馬駅(練馬区役所前) - 渋川駅 - 伊香保温泉(見晴下) - 伊香保蘆花記念館前 - 東支所前 - 中之条駅入口 - 群馬原町駅入口 - 川原湯温泉駅 - 長野原草津口駅 - 長野原役場前 - 草津温泉駅
- 上下とも上里SAで休憩する。
- 下り5号は新宿駅~草津温泉駅間ノンストップ。
- 上り2号は長野原役場前始発で、伊香保温泉、伊香保蘆花記念館前、東支所前は経由しない。また「道の駅おのこ」でも休憩する。
- 上りは草津温泉駅→渋川駅が乗車のみ。下りは渋川駅→草津温泉駅が降車のみ。
- 但し、草津温泉駅~伊香保蘆花記念館前、伊香保温泉において空席がある場合に限り、予約・指定なしで区間乗車することができる。運賃は1,000円。
[編集] 運行回数
- 1日9往復(うち下り1本は新宿駅 - 草津温泉間ノンストップ、上り1本は長野原役場前始発、伊香保・東支所経由せず)。
[編集] 歴史
- 1998年11月 - 会員制バスとして、草津温泉~新宿線「湯MO味号」の運行を開始。
- 1999年10月1日 - 定期運行の高速バス「上州名湯めぐり号」として運行開始。1日3往復(うち1往復は長野原役場前発着)。
- 2001年4月1日 - 1日4往復に増便。全便草津温泉発着となる。
- 2001年9月15日 - 伊香保温泉街の経路を変更、バス停追加(伊香保温泉蘆花記念館前、東村役場前)。
- 2002年7月15日 - 1日5往復に増便。
- 2002年10月 - 週末のみ運行の臨時便(下り1便)運行開始。
- 2004年7月頃 - 練馬駅(区役所前)に停車開始。
- 2004年12月17日 - 臨時便を定期化、毎日運行便は1日6往復となる。
- 2005年10月1日 - 6往復中4往復に「Gシート」装備車を導入。
- 2006年12月15日 - 毎日運行便の全便が「Gシート」装備車での運行となる。
- 2007年10月19日 - 臨時便1往復(上り早朝便、下りノンストップ便)を毎日運行に変更、更に2往復を増便し、合計1日9往復運行となる。全便1号車は「Gシート」装備車での運行となる。
また、時期は不明だが路線表記名が「上州ゆめぐり号」に変更されている。
[編集] 使用車両
長野原支店(一部車両は東京支店に常駐・管理委託)の38人乗りWC付ハイデッカー車が使用される。毎日運行便には「Gシート」が6席・一般席全席が「楽座シート」となった「プレミアムコーチ」が運用される。
車両のナンバーに関わらず、乗務員は全て長野原支店が担当する。
[編集] 特記事項
渋川駅~長野原草津口駅間は、1994年頃に廃止になったJRバス渋川線のルートに近い。ただし、渋川線は伊香保温泉は経由しておらず、ほぼ全区間吾妻線と並行していたので、実際には最も渋川線と同一に近いルートを走るのは2号だけである。