ヴィンツェント・リューベック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
交響曲 - ピアノ協奏曲 |
ピアノソナタ |
ヴァイオリン協奏曲 |
ヴァイオリンソナタ |
弦楽四重奏曲 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
ヴィンツェント・リューベック(Vincent Lübeck 1654年 ブレーメン近郊パディングビュッテル - 1740年2月9日 ハンブルク)はドイツ盛期バロック音楽の作曲家・オルガニスト。同名の父親もオルガニストで、息子も同名(したがって3代続けてヴィンツェントと名乗った)。リューベックの姓は、当時の北ドイツの商業と音楽の中心地、リューベックに由来する。
[編集] 生涯
少年時代をフレンスブルクに過ごす。1675年にシュターデのオルガニストとなり、演奏家・作曲家・教師として名声を勝ち得る。1702年にハンブルクの聖ニコライ教会に地位を得、終生にわたってこの座にあった(最晩年には同名の息子の輔佐を受けた)。この教会のパイプオルガンは、名匠アルプ・シュニットガーによって建造された、世界で最も美麗なオルガンの一つであった(ただし1842年の大火災により焼失)。
バッハは青年時代にハンブルクを訪ねた折に、ラインケンだけでなく、リューベックの演奏にも触れており、バッハの初期のオルガン作品には、両者の影響が歴然としている(またバッハは後年、リューベックやクーナウと同じく、自作の『クラヴィーア練習曲集』を世に送り出している)。
[編集] 作品
長い生涯のわりに、ごく僅かな作品数しか現存しない。記念碑的なコラール《主イエス・キリストよ、われ汝の名を呼ぶ "Ich ruf zu Dir Herr Jesu Christ"》と6曲の《前奏曲とフーガ》のほか、4つのカンタータとコンチェルタート様式による1つのモテットがあり、チェンバロのための『クラヴィーア練習曲集』には《組曲ト長調》が含まれている。