ヴィタリー・ビアンキ
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ヴィタリー・ヴァレンチーノヴィチ・ビアンキ（ロシア語:Виталий Валентинович Бианкиヴィターリイ・ヴァレンチーナヴィチ・ビアーンキ；ラテン文字転写の例:Vitalii Valentinovich Bianki、1894年 - 1959年）は、ロシアの小説家（児童文学作家）である。動物文学で世界的に知られる。表記はヴィタリ、ビタリ、ビタリーとも。
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[編集] 概要
ロシア帝国時代のサンクトペテルブルクに生まれた。父親は鳥類学者でヴィタリー本人もはじめ鳥類学を学んだ。イタリア系で（曽祖父の代にロシアへ移住）、姓のビアンキ（Бианки）はイタリア姓のビアンキ (Bianchi)に由来する。
1923年に「森の小さな家」でデビュー。児童文学者のチュコフスキーやマルシャークと交友があった。作品に「子ねずみのピーク」、「森の新聞」などがある。これらはロシアの野山を舞台にした動物文学であり、同じジャンルで活躍したことから、ビアンキはしばしばアメリカのシートンと並び称せられる。著書の合計は200冊を超える。ビアンキの作品は、日本では戦後（主に理論社によって）数十冊が紹介された。
[編集] 主要な邦訳作品リスト
[編集] 全集
- 『ビアンキ動物記（全7巻）』
- 木下節、タカクラ・タロー訳、理論社、1968年
- 『ビアンキ動物記（全22巻）』
- 同上、理論社、1981 - 82年
- 『ビアンキのこども動物記（全7巻）』
- 内田莉莎子・飯田規和ほか訳、理論社、1968 - 69年
[編集] 単発
- 『子ねずみのピーク』（『子ネズミのピーク』）
- 網野菊訳、岩波少年文庫、1954年・94年
- 『森の動物記』
- 中沢美彦訳、角川文庫、1975年
ほか多数。
[編集] 参考文献
- ビアンキ『孤独な森の巨人』（木下節訳、1984年、理論社「10代の本セレクション」版）
- ビアンキ『森の動物新聞』（木村浩訳、1989年、講談社「青い鳥文庫」）
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