ワイプアウト
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ワイプアウト(Wipeout)は、コンピュータゲームのシリーズ。または1995年(日本では1996年)に発売されたシリーズ第1作のタイトル。ジャンルは反重力レースゲーム。
独特の無機質・近未来的なグラフィックデザインや、テクノやハウス系の有名アーティストによるBGMが特徴。
当初の開発元はイギリスのゲーム開発会社Psygnosis。同社は1993年にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)に買収されたが、しばらくは競合するゲーム機向けにもシリーズ作品が発売された。その後PsygnosisはSCEE Studio Liverpoolとなり、シリーズの開発を続けている。
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[編集] 概要
反重力テクノロジにより、地上から数メートル浮いた状態で超高速走行が可能な乗り物を使ってレースを行うゲーム。ゲームも目的は、ゲーム機のコントローラを使ってこの乗り物を操作し、画面の中に描かれたレース用サーキットを走らせ、同時にレースをしている他の誰よりもできるだけ速く規定の周回数を走り切ること。 サーキットの道幅は狭い上に、乗り物はフワフワと浮いた状態で超高速走行するので、乗り物の操縦はやや難しい。 また、サーキットの上には様々な特典(グリッド/パッド)が置かれており、その上を通過すると一時的な急加速、ミサイル、爆弾、シールドなどのアイテム/ウエポンを使うことができる。
[編集] シリーズ作品
[編集] ワイプアウト
F3600 1995年(日本では1996年)にプレイステーション(PS)・セガサターン(SS)などで発売された第1作。PS版はSCE、SS版はソフトバンクから発売。
2007年8月にPLAYSTATION Networkのゲームアーカイブスで発売され、プレイステーション3(PS3)とプレイステーション・ポータブル(PSP)でプレイ可能。
[編集] ワイプアウトXL
F5000 日本では1996年にPS版がSCEから、1998年にSS版がゲームバンクから発売された。ヨーロッパでのタイトルはWipeout 2097。
[編集] Wipeout 64
F5000 NINTENDO64用。1998年にMidway Gamesより北米・ヨーロッパで発売された。日本でもココナッツジャパン社より発売される予定だったが、何度も延期した挙句、発売されることは無かった。
[編集] ワイプアウト3
F7200 これ以降はSCEハード独占となる。PS向けに北米では1999年にPsygnosisから、日本では2000年にSCEから発売された。パッケージのロゴは「Wip3out」となっている。日本版にのみ、新たな2つのコースが隠しモードに追加されている。
[編集] ワイプアウト3 Special Edition
F7200 PS向けに欧州限定で2000年に発売された。ワイプアウト3をベースに、旧作から8つのコースが追加&リメイクされた「クラシック・リーグ」が加わり、日本版のみだった2つのコースもプレイ可能。
[編集] Wipeout Fusion
F9000 ここからSCEE Studio Liverpoolが開発を担当、発売元は全てSCEとなる。唯一のプレイステーション2用作品。2002年に北米・ヨーロッパで発売された。日本では一定数のファンが存在するにもかかわらず未発売となった。
[編集] WIPEOUT PURE
FX300 PSP向けに2005年に発売された。 欧州版、北米版、日本版が存在し、基本的に内容は同一だがダウンロード出来るコンテンツに違いがあった。 特に欧州版は北米版、日本版に比べて追加されたコースやサウンドトラックが多い。 現在それらの追加データのほとんどは公式にはダウンロード不可になっており、入手困難。
[編集] WIPEOUT PULSE
FX400 PSP向けにヨーロッパでは2007年12月12日に発売、北米では2008年2月12日発売。日本では未定。 WIPEOUT PURE同様に、ダウンロードコンテンツが存在するが、有料になっており、PLAYSTATION Storeからダウンロード販売という形で提供されている(現在は欧州版のみ)。
[編集] Wipeout HD
FX350 PS3向けダウンロード配信タイトルとして2008年春にリリース予定(日本での配信は未発表)。WIPEOUT PUREおよびWIPEOUT PULSEに登場したコースをハイビジョン画質でリメイクする。
[編集] PS3向け新作(タイトル未定)
Wipeout HDとは別に開発されているとされる新作だが、正式には発表されていいない。「MotorStorm ~モーターストーム~」の物理エンジンを使用して開発しているとされる。