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ロータス・エラン - Wikipedia

ロータス・エラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ロータス・エラン(Lotus Elan)は、イギリスの自動車メーカーロータスが製造・販売していたスポーツカーである。

初代が1962年から1975年まで、2代目が1989年から1995年まで製造された。なお初代はFR方式だが、二代目はFF(FWD)方式になっており、メカニズム的なつながりは全くない。

目次

[編集] 初代(1962年-1975年)

ロータス・エラン(初代)
エランS4DHC
 
 
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メーカー {{{メーカー}}}
 
親会社 {{{親会社}}}
 
製造国 {{{製造国}}}
 
製造期間 1962-1975
 
設計統括 {{{設計統括}}}
 
デザイナー {{{デザイナー}}}
 
乗車定員 2人
 
ボディタイプ 2ドアロードスター 2ドアクーペ
 
ハイブリッド
 
エンジン 直列4気筒DOHC 1498cc(S1)1558cc(S2以降) ボア×ストローク 80.96(S2以降82.55)mm×72.75mm 最高出力100ps(S2 105ps)/5500rpm 最大トルク14.9kgm/4000rpm
 
モーター
 
最高出力/トルク {{{最高出力/トルク}}}
 
最高出力 {{{最高出力}}}
 
最大トルク {{{最大トルク}}}
 
変速機 4MT 5MT
 
駆動方式 フロントエンジン・リアドライブ
 
サスペンション
 
全長x全幅x全高 {{{全長x全幅x全高}}}
 
全長 3683mm
 
全幅 1422mm
 
全高 1149mm
 
最低地上高 {{{最低地上高}}}
 
ホイールベース 2134mm
 
車両重量 635.5kg
 
乾燥重量 {{{乾燥重量}}}
 
総重量 {{{総重量}}}
 
最大積載量 {{{最大積載量}}}
 
燃料タンク容量 {{{燃料タンク}}}
 
燃費 {{{燃費}}}
 
 
同エンジン フォード・コルチナ・ロータス
ロータス・ヨーロッパTC
 
別名 {{{別名}}}
 
先代 ロータス・エリート(初代)
 
後継 なし
 
姉妹車/OEM
 
車台共有車
 
同クラスの車
 

初代エランの開発コードネームはロータス26。初のロータス製GTカーとして作られた初代ロータス・エリートの後継車として設計された。ただしエリートの特色であったFRPモノコックボディは廃止(生産性の低さやこもり音などの問題があり、販売上オープンモデルの生産が必要であったため)。プレス鋼板を溶接して組み立てた強固なバックボーンシャシーに、FRPのボディを架装する方式を採用した。エンジンは英国フォード・コルチナのものがベースで、DOHC1500cc(シリーズ2以降は1600cc)。ロータス創業者コーリン・チャップマンが考案した独特な後輪独立サスペンションを備えていた。ロータス車の大半はバックボーンフレームを持つが、エランはその構造を最初に使った車である。

当初のモデル、通称シリーズ1(S1)はオープンボディのロードスターだけだった。。完成車で1,495ポンド(キットカーフォームで1,095ポンド)という低価格、DOHCエンジンによる高性能、ロータスならではの卓越した操縦性などでヒット作になる。エランの流麗なスタイリングは、1980年代末に登場したマツダユーノス・ロードスターが手本にしたと言われている。

その後1965年にはS2に進化し、フィクストヘッドクーペ(FHC)モデルも登場。従来からのオープンはドロップヘッドクーペ(DHC)と称された。

1967年にはS3に発展。対候性改善のためDHCにウインドウサッシュが取り付けられた。この年には初の「ファミリーカーとして使えるロータス」という触れ込みで、2+2のエラン+2(プラスツー)も追加された。S3からは全車にパワーウインドウが装備されたが、ロータスによると「手動式より軽い」ためだという。

1969年にはS4に進化。1971年にはウエストラインでの上下塗り分けを特徴とした「エラン・スプリント」が登場するなど、安全対策や装備充実を中心とした発展を続けた。

1973年に2シーターモデルが生産終了。続いて「ロータス+2 S130」と改名されていた+2が1975年に生産終了。最終的な出荷台数は2+2も含めて18, 000台といわれている。

エランがデビューした当時の日本は、1963年に第1回日本グランプリが開催されるなどモータースポーツの勃興期だった。エランは当初は芙蓉貿易、後に東急商事の手で輸入され、浮谷東次郎、瀧進太郎、三保敬太郎らのレーシングドライバーの手により、60年代半ばのレースで活躍した。俳優の伊丹十三、作詞家の保富康午も当時エランのオーナーだった。

エランのバックボーンフレームは、トヨタ・2000GTのシャーシ設計にも大きな影響を与えたと言われる。

エラン・スプリントFHC
エラン・スプリントFHC
ロータス+2 S130
ロータス+2 S130

[編集] 二代目(1989年-1995年)

ロータス・エラン(M100系)
1990年ロータス・エラン(M100)SE
 
 
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メーカー {{{メーカー}}}
 
親会社 {{{親会社}}}
 
製造国 {{{製造国}}}
 
製造期間 1989-1995
 
設計統括 {{{設計統括}}}
 
デザイナー {{{デザイナー}}}
 
乗車定員 2人
 
ボディタイプ 2ドアロードスター
 
ハイブリッド
 
エンジン 直列4気筒DOHC16バルブ(SEはターボ付) 1588cc ボア×ストローク 80.0mm×79.0mm 最高出力130ps/7,200rpm(SE 165ps/6,600rpm)最大トルク14.5kgm/4,200rpm(SE 20.4kgm/4,200rpm)
 
モーター
 
最高出力/トルク {{{最高出力/トルク}}}
 
最高出力 {{{最高出力}}}
 
最大トルク {{{最大トルク}}}
 
変速機 5MT
 
駆動方式 FF
 
サスペンション
 
全長x全幅x全高 {{{全長x全幅x全高}}}
 
全長 3803mm
 
全幅 1734mm
 
全高 1230mm
 
最低地上高 {{{最低地上高}}}
 
ホイールベース 2250mm
 
車両重量 997kg(SE 1020kg)
 
乾燥重量 {{{乾燥重量}}}
 
総重量 {{{総重量}}}
 
最大積載量 {{{最大積載量}}}
 
燃料タンク容量 {{{燃料タンク}}}
 
燃費 {{{燃費}}}
 
 
同エンジン いすゞ・ジェミニ
 
別名 {{{別名}}}
 
先代 なし
 
後継 なし
 
姉妹車/OEM
 
車台共有車
 
同クラスの車
 

二代目エランは形式名からM100系と呼ばれ、初代と区別される。デザインはロータス・エスプリの80年代のビッグマイナーチェンジも手がけたピーター・スティーヴンス(Peter Stevens)によるもので、エスプリを前後に圧縮して屋根を切り取ったようなデザインを特徴とする。

当時のロータスは1986年以来ゼネラルモーターズ(GM)の傘下に入っており、開発に当たってはグループ各社のコンポーネンツを用いることが要求された。エンジンとギアボックスはいすゞ・ジェミニのDOHCバージョンのもので、駆動方式は横置きFF(FWD)になった(初代はFR)。ダッシュボードのスイッチ類の多くはオペルやボクスホールのものを流用した。

生産規模が小さいため、二代目エランの価格は米国市場で4万ドルと高額で、同じく初代エランを範としたとされるユーノス・ロードスターより5割以上割高になってしまった。FWDレイアウトに対する保守的なスポーツカーファンからの否定的な反応や、主力市場米国での景気後退等の影響で、二代目エランは商業的成功作にはならなかった。1992年までに3885台が生産されたところで、3600万ポンドの累積損失とともに一旦生産は中止された。

1994年、GMから経営権を買い取ったブガッティのロマーノ・アルティオリのもとで復活し、S2モデルとして800台が生産された。

その後、生産設備一式は韓国の起亜自動車の手に移り、キア・ビガートの名で1996年から1997年まで生産され、日本にも少数輸入された。エンジンは起亜製の1800cc151馬力だった。

なお、デビュー当初はハードトップがオプション品として発表されたが、実際のデリバリーはされなかったようである。

1991年ロータス・エラン(M100)US仕様車
1991年ロータス・エラン(M100)US仕様車

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目



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