ロンシャン競馬場
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ロンシャン競馬場(ろんしゃんけいばじょう、Hippodrome de Longchamp)は、フランス、パリ西のセーヌ川沿い、ブローニュの森の中にある世界で1番美しいと言われる競馬場。凱旋門賞など、フランス競馬の主要なレースが行われることで知られる。
競馬場の正門にはフランス競馬史上最高の国民的英雄と評された史上2頭目のイギリスクラシック三冠馬グラディアトゥール(Gladiateur)の銅像がある。
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[編集] 歴史
- 1776年 フランス国王ルイ16世により王族貴族の為だけに最初の競走がロンシャン競馬場の前身であるシャン・ド・マルス競馬場で行われたと記録されている。
- 1857年 一般民衆に開放される。
- 1862年 フランス皇帝ナポレオン3世とパリ市長ド・モルニー公爵によってブローニュの森に移転。
- 1863年 フランス最大の競走、第1回パリ大賞典が行われる。
- 1865年 フランス初のダービー馬グラディアトゥール、イギリス凱旋帰国初戦のパリ大賞典で優勝。同馬の祝福を祝い15万人の観客が柵を倒し馬場へなだれ込む(俗に言うワーテルローの復讐)。
- 1904年 新スタンドを増設。
- 1916年 第一次世界大戦によりスタンドを破壊される。
- 1920年 大戦によって荒廃したフランス競馬再興を掲げ、第1回凱旋門賞が行われる。
- 1962年 スタンドの増改修が1966年まで行われる。
- 1966年 新スタンド完成。
[編集] コース形態
右回りの芝コース。大外回り1周2750メートル、中回り1周2500メートル、小回り1周2150メートル、第3コーナーのポケットからのコースは1400メートル、直線コースは1000メートルと5つのコースがある。
向こう正面のコースは中間から第3コーナーまでゆったりとした上り坂が続き、そこからゆったりとした下り坂が続く。大外回りコースは最大10メートルの高低差となっている。
中回りコース、大回りコースのみ第4コーナーまではフォルスストレート(false straight、「偽りの直線」の意味)と呼ばれる最大650メートルの擬似直線が続く。
直線はゴール板は2つ有り手前のゴール板までは533メートル、奥手のゴール板までは650メートルの平坦なコース。
直線コースはゴールまで平坦なコースが続く。
[編集] 主な競走
- ガネー賞
- プール・デッセ・デ・プーラン(フランス2000ギニー)
- プール・デッセ・デ・プーリッシュ(フランス1000ギニー)
- イスパーン賞
- サンタラリ賞
- パリ大賞典
- ムーラン・ド・ロンシャン賞
- ヴェルメイユ賞
- ロンシャンウィークエンド
- ロワイヤルオーク賞
[編集] 廃止された主な競走
- リュパン賞
- サラマンドル賞