ロックバルーンは99
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ロックバルーンは99(ドイツ語99 Luftballons、英語99 Red Balloons)は1983年にドイツのポップスグループ、ネーナが発表した楽曲である。カルロ・カーゲス作詞、J・U・ファーレンクロック=ペーターセン作曲。1984年3月3日にビルボード誌において最高位のチャート2位になるなど世界的ヒット曲となった。1984年ビルボード誌年間ランキングは第38位。オリジナルの歌詞はドイツ語で、ドイツ語のポップスが世界でヒットした数少ない例である。
[編集] 概要
この曲は典型的な反戦歌である。ドイツ語で歌われたが英語でも歌詞がつけられ再リリースされた。日本では専らドイツ語のオリジナルがフジパシフィックからリリースされている。
タイトルは「99の風船」という意味であり「ロックバルーンは99」は意訳である。また英語でも別のタイトルがついている。
[編集] 内容
「時間があるなら歌ってあげよう『99の風船の話』を…」の出だしではじまる。
- 地平線から100に1たりない風船があがったら、司令官は軍を出動させたのだ。
- 99の風船をUFOだと勘違いして99の戦闘機が飛来して99の風船にスタートレックのカーク船長のように突撃したら花火が上がり99の国防大臣が火器をちらつかせ「戦え!」と命令したのだ。99の風船のために戦争がおこったのだ。
- そして戦争が終わったら全てがなくなり、行方不明だった100番目の風船が瓦礫の中から飛んでいくのが見えた。
以上のような内容の寓話が、ドイツ語で韻を踏んだ歌詞で歌われている。