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ラスト・フレンズ - Wikipedia

ラスト・フレンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラスト・フレンズ
ジャンル テレビドラマ
放送時間 毎週木曜 22:00 - 22:54(54分)
放送期間 2008年4月10日 - 6月19日(11回)
放送国 日本
制作局 フジテレビ
演出 加藤裕将
西坂瑞城
脚本 浅野妙子
プロデューサー 中野利幸
出演者 長澤まさみ
上野樹里
瑛太
水川あさみ
山崎樹範
錦戸亮
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
データ放送 連動データ放送
外部リンク フジテレビ・ホームページ

特記事項 :
初回及び最終回: 22:00 - 23:09(69分)
第10話:22:20 - 23:14(54分)

ドラマ
テレビ
Portal: テレビ
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ドラマ一覧
日本のドラマ
カテゴリ
テレビドラマ
プロジェクト
テレビドラマ
  

ラスト・フレンズ』は、2008年4月10日から同年6月19日までフジテレビ系列で毎週木曜日22:00 - 22:54(JST)に放送されていた、長澤まさみ主演の連続テレビドラマ。全11回。キャッチコピーは、「ほどこうとするたびに、離れられなくなっていく」「今を生きる若者たち、それぞれの愛のかたち」。

目次

[編集] 概要

昨今、社会問題化しているDVセックスレスなどのさまざまな問題を真正面からとらえた作品。様々な悩みを抱えた者たちが、温もりを求めてシェアハウスに集まり、他者との共同生活を通して、人と人との関わりの難しさと大切さを学ぶことで悩みを乗り越え、自分らしく前向きに日々を懸命に生きていく姿をリアルに描く青春ヒューマンストーリー。

ドラマは妊娠した美知留が戻ってきたふるさとの堤防に立つところから始まり、美知留がシェアハウスで暮らした日々を振り返る回想形式でストーリーが進んでいく。

扶桑社発行の女性向け漫画雑誌マリカ」では、フジテレビとのコラボレーション企画で、美知留と瑠可の高校時代が竹田ミト作画で描かれる。


[編集] あらすじ

恋人からのデートDVに苦しんでいる美知留、誰にも言えない悩みを抱える瑠可、セックス恐怖症に悩むタケル。悩み傷ついた3人はシェアハウスで共同生活を始める。



注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


[編集] キャスト

[編集] 主要人物

藍田美知留(アイダミチル):長澤まさみ(22歳)
元美容室アシスタントで、現在はタケルのアシスタント。
基本的には明るい性格でどんな事にも一生懸命な頑張り屋だが、優柔不断で他人に流されてしまうことも多い。自分を過小評価するところがありつつも、一度信じた相手をどこまでも信じ抜く強さもあり、親友である瑠可の事を悪く言われるのをとても嫌っている。
母子家庭に育ち、母親が連れ込む男との生活を嫌っていた為、宗佑と暮らし始めるが、そこで彼から激しいDVを受けることとなる。またかつての職場では先輩の令奈からいじめられていたが、再度宗佑の元に戻った時に退職した。その後度重なるDVと瑠可に対する中傷から、宗佑の元から離れてシェアハウスに移る事を決断。
生活の場をシェアハウスに移してからは、タケルに相談をしていく過程で彼に惹かれていくが、DVの経験から他人に恋心を抱くことを恐れている。
宗佑が自分の事を諦めないが為に嘘を吐いたが、その嘘のせいでタケルが傷ついた事に罪悪感を感じ、シェアハウスを出て行こうとした。だが、瑠可やタケルの説得により、シェアハウスに戻る。
第10話では荷物を受け取りに宗佑の元へと行くが、レイプされてしまう。その時に「瑠可やタケルを傷付けないなら戻る」と涙を流しながら言った。
最終話では自殺した宗佑を放置したまま逃げ出し母・千夏の知り合いの居る港町の旅館で働いていたが、妊娠5週間目だという事が判明する。高血圧のせいで、母子共に危険を伴う可能性があったが「大事な人の子供」という事で産む事を決意して、「瑠美」という名前をつけた女の子を出産した。名前には意味が込められており、「瑠」は瑠可から、「美」は美知留から。「瑠」にはタケルという意味も込められている。
そして最後には瑠可、タケル、瑠美と共にシェアハウスに戻る。
岸本瑠可(キシモトルカ):上野樹里(22歳)
全日本選手権の優勝を目指すモトクロスの選手で、シェアハウスの住人。美知留の中学・高校時代の同級生。
口調や態度は男勝りでボーイッシュ。サバサバとした性格のしっかり者で、時には心優しい一面を見せる。外見で能力(モトクロスでの成績など)を判断されることを嫌い、一人前のレーサーとして見て欲しいと思っている。
学生時代から大切に思っている美知留の事になると我を忘れることもあり、美知留が眠りながら涙を流しているところを見て、思わず彼女の唇にキスをした事もある。自分が美知留に対して抱いているモノは「友情」ではないと分かっており、美知留の事を本当に愛しているのは自分だと思っている。
実は性別違和症候群という誰にも言えない悩みを抱えているが、敵対する宗佑には悩みを見抜かれている。(劇中における医師の最終見解は、性同一性障害ではなく、性別違和症候群であり、瑠可に性別適合手術を思いとどまらせている描写がある。また、脚本を担当した浅野妙子のインタビューからも、瑠可は性同一性障害と言うよりも、レズビアンに近い人物であると伺える。)
タケルの事を「友達」として信頼しており、自分の悩みをタケルに言おうかとしたが、タケルに告白されて言う事を止めた。それからシェアハウスを出て行こうとするが、タケルの説得によりシェアハウスに戻る事になった。
最終話では全日本選手権で優勝を果たした。タケルの言葉により、美知留を探す旅に出る。最後まで美知留を支える事を決意し、美知留とタケル、瑠美と共にシェアハウスに戻る。
水島タケル(ミズシマタケル):瑛太(22歳)
シェアハウスの住人の一人。ヘアメイクアーティストの仕事の傍ら、夜はショットバーでバイトをしている。
性格は誰に対しても心優しく温和で人当たりが良く、他人の表情・心情を敏感に感じ取る。自分のことよりも他人を優先する方で、DVを受けた美知留を宗佑の元から連れ出すなど、時には大胆な行動に出ることも。
一人暮らしをしていたが、一方的にプレゼントを送りつけ、執拗に連絡を取ろうとする姉の存在に嫌気がさし、また瑠可が居るからという理由でシェアハウスに引越してくる。
過去のトラウマにより、女性との接触に苦痛を感じるようになっている。そのせいで、周りからはゲイだと思われている。遊園地で姉を見掛けた時はフラッシュバックが起きた事から、トラウマの原因は姉にある。姉とは10歳も離れており、血は繋がっていない。
セックス恐怖症に悩む中で瑠可に惹かれていく一方で、美知留に想いを寄せられる。
瑠可が性別違和症候群という事を知っている一人。瑠可に告白をしたが断られ、一時は大きなショックを受けていた。今では「友人」として瑠可の事を大切に思っており、シェアハウスを出て行こうとする彼女を引き止めた。
美知留の吐いた嘘により宗佑から一方的な酷い暴行を受けて、右腕を折られるなどの重傷を負った。
最終話では美知留の事を心配している瑠可の為に、美知留を探す旅に出る。最後まで美知留を支える事を決意し、美知留と瑠可、瑠美と共にシェアハウスに戻る。
滝川エリ(タキガワエリ):水川あさみ(22歳)
契約制客室乗務員で、愛称はエリー。瑠可の住むシェアハウスの住人。
サバサバとした性格で、楽しいこと・面白いことが好きなムードメーカー。掴み所の無い個人主義者でもあり、言いたいことは本音をハッキリ言う。時には誰かを気遣ったり慰めたり、相談に乗るなど、他人を思う優しい一面を持つ。常に明るく振舞っているが、本当は誰よりも孤独や寂しさを感じ易い。好意を誰に対しても抱き易い、恋多き女性でもある。その反面、「永遠の愛」というモノを信じていない。
そのためかセックス依存症に陥っており、妻のいる友彦との関係によって寂しさを紛らせたり、酔った勢いでタケルにキスをしたこともある。
ケガをした宗佑の見舞いに行ったりなどもした。あまりにも美知留に対して執拗な宗佑に「身を引け」と言った。
最終話では、妻と共にミラノへと行く小倉に対し、ショックを受けていた。だが、小倉のプロポーズを受けて結婚した。
小倉友彦(オグラトモヒコ):山崎樹範(32歳前後)
エリの会社の先輩。シェアハウスの住人たちにはオグリンと呼ばれている。妻(栄子:川村早織梨が家に男を連れ込んだため、シェアハウスにやってくる。
シェアハウスメンバーの中では最年長者ではあるが、他人の意見やその場の空気に流されやすく、自分から何か意見を言うことはあまり無く、お調子者的な空気が読めないような発言をすることもあり、基本的にシェアハウスの住人からは、からかわれる役回りである。
妻に別れを切り出すも離婚には至らず、妻とエリの狭間で揺らいでいる。
最終話ではミラノへの転勤が決まり、妻と共に行く筈だった。だが妻と別れ、エリにプロポーズをして結婚をした。
及川宗佑(オイカワソウスケ):錦戸亮NEWS関ジャニ∞)(24歳)
区役所の児童福祉課で働く美知留の恋人。
頭脳明晰で誰に対しても優しく接する好青年。しかしその裏では、あまりにも美知留を思うが故の強い執着心と独占欲から、常に美知留を監視して行動を束縛し、更に本当の意味での愛し方を知らない為、些細なことから自分の思いどおりにならない状況になると、美知留に対し暴力(DV)を振るうようになる。
美知留の心身に受けた傷を見た瑠可やタケルたちがシェアハウスに匿ったことで美知留が自分の下からいなくなると、その事を逆恨みして美知留と彼女に関わった人間(特に瑠可やシェアハウスの住人)を敵視し、美知留に対してはストーカーと化している。
再び美知留が自分の元に戻るように、美知留の母・千夏を利用したり、シェアハウスの住人に様々な嫌がらせをしているが、かつての自分と似た境遇にいる直也に対しては、心優しさを見せている。
直也を助けた際にケガをし、入院していたが抜け出した。美知留の「好きな人が居る」という嘘を信じてしまい、その「好きな人」をタケルだと思い込み、彼に対して一方的に酷い暴行を与えた。また、瑠可に対しても力でねじ伏せることで彼女のプライドを傷つけた。
幼少期に母親に捨てられ、その後親戚中をたらい回しにされた過去を持つ。
第10話において、シェアハウスの面々に囲まれて自分には見せ無くなってしまった心からの笑みを浮かべている美知留の写真を見て、涙を流した後、自ら命を絶った。

[編集] 藍田美知留の関係者

平塚令奈:西原亜希
美知留の先輩美容師。美知留を目の敵にし、嫌がらせをしている。彼女もまたDVに遭っているらしき描写がある。
三田小百合:蘭香レア
美知留が働いていた美容室の店長。
岡部まゆみ:平野早香
美知留の同輩のアシスタント。
藍田千夏:倍賞美津子
美知留の母親。夫とは離婚しており恋人がいる。美知留に対しての愛情は薄く、金を無心にしている。そのため宗佑に利用されていたが、タケルから宗佑に利用されていた事を知らされ、彼と仲良くなる。
遠藤健一郎:北見敏之
千夏が家に連れて来る恋人。

[編集] 岸本瑠可の関係者

林田一巳:田中哲司
瑠可の所属するモトクロスチームの監督。瑠可にとっては尊敬の対象であり、仲が良い。瑠可の彼氏役をし遊園地に出かけたこともある。
岸本修治:平田満
瑠可の父。瑠可のよき理解者であるが、週刊誌に瑠可が性同一性障害であると報じられ、瑠可本人からは訂正した事実を伝えられる。瑠可を応援していくと本人には話すが、娘であることに変わりはなくタケルの前で本音を話し涙する。
岸本陽子:朝加真由美
瑠可の母。夫同様娘が性別違和症候群を抱えている事には気付いていない。
岸本省吾:長島弘宜
瑠可の弟。姉が性別違和症候群を抱えている事には気付いていない。
奥寺医師:内倉憲二
瑠可の通院する精神科の担当医。

[編集] 及川宗佑の関係者

樋口直也:澁谷武尊
宗佑が児童虐待の疑いのある家庭を訪れた際に出会った少年。母親からネグレクトされ、
家に置き去りにされたため困窮しており、宗佑に助けを求める。
直也の母:ひがし由貴
直也を一人置き去りにし、若い恋人の元に行ってしまう。

[編集] 水島タケルの関係者

白幡優子:伊藤裕子
タケルの元に電話してくる女性で、タケルの姉。タケルとは血のつながりはない。(両親が再婚同士のため)。幼少期、厳しい義理の父親の重圧から逃れるため、タケルに対し何らかの性的な虐待を加え、彼が自分を裏切れないようにしていた。
モデル:蒲生麻由

[編集] ゲスト

第一話
美容院の客:野村映里利
令奈の客。
銚子の魚屋のオヤジ:浜田道彦
レースクイーン:キヨミジュン
レースクイーン:夏川亜咲
レースクイーン:舞雪
モトクロス場の女子更衣室から出てくる女性達。
第三話
美容院の客:小峰悠子
第八話
看護師:中沢純子
宗佑の担当看護師。

以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] スタッフ

  • 脚本:浅野妙子
  • 音楽:井筒昭雄、S.E.N.S.
  • 音楽プロデュース:志田博英
  • プロデューサー:中野利幸(フジテレビドラマ制作センター)
  • 演出:加藤裕将、西坂瑞城
  • 制作:フジテレビドラマ制作センター

[編集] テーマ曲

劇中ではタイトル曲の「-Quiet Version-」も使用されている。

[編集] 放送日・サブタイトル・視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2008年4月10日 誰にも言えない悩み DV、妊娠、禁断愛 13.9%
第2話 2008年4月17日 命がけの秘密 15.9%
第3話 2008年4月24日 命を削る想い 15.6%
第4話 2008年5月1日 引き裂かれた絆 15.9%
第5話 2008年5月8日 衝撃の一夜 19.9%
第6話 2008年5月15日 命がけの逃避行 17.2%
第7話 2008年5月22日 残酷な現実 16.0%
第8話 2008年5月29日 最後の手紙 18.8%
第9話 2008年6月5日 君の命 18.0%
第10話 2008年6月12日 最終章・愛と死 20.7%
最終話 2008年6月19日 未来へ 22.8%
特別編 2008年6月26日 もうひとつのラストフレンズ

※レギュラー放送の平均視聴率17.7%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

※初回と最終回は、いずれも22:00 - 23:09の15分拡大版として放送。

※特別編は22:00 - 23:24に放送。

[編集] スピンオフムービー

ドラマとの連動企画として、滝川エリ役の水川あさみを主演としたスピンオフムービー『エリー my Love』が各話放送終了直後にフジテレビ On Demandで配信。通常は有料であるが、各話放送終了後1時間程度は無料で配信される。タイトルは「アリー my Love」をもじったものであり、シェアハウスを舞台にしたシットコム的な内容である。

[編集] キャスト

滝川エリ:水川あさみ
小倉友彦:山崎樹範

[編集] スタッフ

  • 脚本:谷和俊
  • プロデュース:渡辺恒也
  • 演出:遠藤光貴、森脇智延、宮木正悟


[編集] 外部リンク

[編集] 前後番組

フジテレビ 木曜劇場
前番組 番組名 次番組
鹿男あをによし
(2008.1.17 - 2008.3.20)
ラスト・フレンズ
(2008.4.10 - 2008.6.19)
他の言語


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